京都大学総合研究推進本部(KURA)

研究費を得る

研究を支える資金獲得のための総合ガイド

研究を継続・発展させるためには、適切な研究資金を確保することが不可欠です。京都大学では、国内外の多様な資金源を活用できる環境を整え、研究者がそれぞれの研究フェーズに応じた適切な資金を獲得できるよう支援しています。総合研究推進本部では、研究費獲得に向けた申請書作成から外部機関との調整まで、研究者の持続的な挑戦を全方位でサポートします。

応募できる研究費を探す

研究費には、公的機関が提供する競争的研究費、民間財団や企業による助成金、そして学内で提供するファンドなど、さまざまな選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、タイミングを逃さず活用することが、持続的な研究活動への第一歩です。

国内の競争的研究費(政府系研究費)は、ボトムアップ型とトップダウン型の2つに分けることができます。

  • ボトムアップ型:研究者の自由な発想に任せて研究テーマを設定することができます
    例:科研費
  • トップダウン型:提供機関が定めた社会的課題や政策課題に基づきテーマが設定されています。
    例:JST, AMED, NEDO, JICAなどの事業

トップダウン型の競争的研究費は、資金提供機関によって様々な事業が展開されています。ご自身の研究目的や研究規模などに合致する、適切な事業を選ぶことが重要です。

国内の主な政府系事業

そのほかの助成金を探す

上記以外の政府系研究費や、企業や財団の研究助成金については、民間助成データベースから検索することができます。

海外の研究費

海外の政府や財団が提供する研究費にも、日本人研究者でも応募できるものが多数あります。国際共同研究や海外研究者とのネットワークを広げるためにぜひご活用ください。


Horizon Europe、National Institutes of Health (NIH)、NSF、AXA Research Fund、Human Frontier Science Programなど

クラウドファンディングを活用する

京都大学では、学内の研究者がクラウドファンディングを通じて研究費を調達する取り組みも支援しています。クラウドファンディングでは、研究成果や社会的意義を広く発信し、共感してくださる方々から支援を募ることが可能です。

「研究者の挑戦を、社会とつなぐ」資金調達の新たな選択肢として、ぜひご活用ください。

研究費を得るためのサポートを受ける

資金申請は単なる書類作成ではなく、研究の魅力と意義を的確に伝え、採択されるための戦略が求められます。総合研究推進本部では以下の支援を提供しています。

① URAによる構想面談

研究内容や将来の展望に基づき、適切なファンド選びや申請戦略を共に考えます。学術的視点や事業趣旨の観点を踏まえて、研究構想の立案に向けた意見交換を実施します。

②URAによる申請書作成支援

URAとのディスカッションや、申請書のやり取りを通して、申請書のブラッシュアップをサポートします。URAは、

  • 審査基準に対応した記載になっているか
  • 研究課題として独創性や優位性が審査委員に伝わるか
  • 申請書全体から、研究の魅力と意義が十分に伝わるか

といった観点から申請書を改善するためにコメントします。

③URAによるヒアリング支援

面接選考(ヒアリング)に向けてスライド資料のブラッシュアップと模擬ヒアリングを実施します。

学内の研究費を得る

京都大学では、挑戦的・先進的な研究を支えるための学内ファンドを用意しています。特に学際的・国際的なネットワークづくりや、新領域の開拓に活用できる制度が揃っています。

競争的研究費への挑戦をサポート

国際的な研究ネットワーク構築のサポート

京都大学では、国内外の研究者や分野を超えたネットワークを築きたい研究者に向けて、旅費や研究費を提供しています。

詳細は「グローバルな研究ネットワーク構築」のページへ

学際的な研究・チーム作りをサポート