研究支援情報
かつて百万遍周辺の喫茶店では、「読書会」と称して、違う分野の学生が集まってひとつのテーマで議論をする姿がしばしば見られました。コーヒー1杯で数時間いても店の人は気にもせず、ひたすらコップにお水をついでくれたものです。
あるいは「下宿」に集まってなされた議論は、同じ下宿の他学部の人だけでなく、他大学の学生も加わって、それこそ朝まで延々と続けられたというのが茶飯事でした。
最近はコロナの影響もあり、学生同士の議論というものが影をひそめているように思います。
加えてそもそも喫茶店自体がどんどん少なくなっています。
そこで、往時に盛んであったそんな議論の場を、「百万遍談議」として復活させようという思いから、このような企画が作られました。参加資格は、京都大学の学部学生であれば、学部や学年は問いません。
授業ではありませんので、なにかこうしなければいけないという義務はなく、単に興味があるから参加して、人の話をきき、自分の考えを述べる。それだけです。
毎回のテーマに関して、なにか知識が必要ということはありません。唯一お願いするのは、毎回提示される文章をともかく読んでくること、それだけです。
また、「議論」はしますが、なにか結論を導こうとして話をするわけではありません。テキストを読んで思ったことを自由に話してもらえばいいわけで、もちろんその場で誰かの発言をきいて思いついたことを話しても結構です。
「人はこんなことを考えているんだ」ということを知るだけでも楽しいですし、さらには、自分の考えを人にきいてもらうことの楽しさも、大学生に与えられたある種の特権です。
気軽な気持ちで参加してください。
いろいろな人と人、人と言葉あるいは考えの出会いが生まれることを楽しみにしています。
人と社会の未来研究院が主催していた「百万遍談議」は、2023(令和5)年4月1日より学術研究展開センター(KURA)の事業へと移行しました。
京都大学学術研究展開センター(KURA) 百万遍談議担当
内線:16-5177
E-Mail : jinsha*kura.kyoto-u.ac.jp(*を@に変更してください)
※できるだけメールでお問い合わせください。