先輩URAの声
Q1. 仕事内容を教えてください
理工系部門の研究支援を担当しており、特に農学系、環境学系、工学系の外部資金の申請サポートなどを行っています。また、外部資金の申請前のフェーズ、つまり「どのように研究構想をつくっていくか」という研究の立ち上げの部分のサポートや、ファンディング・エージェンシー(研究助成機関)からの各種助成事業の情報の取りまとめ、学内の研究者へ向けた説明会なども行なっています。
Q2. 仕事のやりがいは?
私は以前ファンディング・エージェンシーで働いていました。その時に携わっていた事業で担当した先生が京都大学にいらっしゃって、その先生の研究が新たな発展を遂げている姿を見た時に「すごい!」と感動しました。研究のベースにあるものは変わっていないのですが、その研究の展開がすばらしくて。やはり、研究というものは3年や5年で終わるものではなく、研究者は10年スパンでさまざまなことをやり遂げられていることを実感しました。また、研究者同士でコラボレーションしている姿や、大きなプロジェクトにチャレンジしようとしている姿を見ると、研究支援に携わってきた身としてグッとくるものがあります。
Q3. 業務でチャレンジングなことは?
私自身、環境学という理系と文系の“間”の分野なので、そうした“間”の分野や融合研究の創成に携わってみたいと考えています。ですので、理系の研究者だけでなく人文・社会科学系の研究者ともこれからもっと関わりを作っていきたいと思っています。
さまざまな研究者やURA、大学職員、学外の人などと接する日々のなかで、コミュニケーションが実は一番、大切で難しいことだと考えています。例えば、研究者のニーズをくみ取ること、目の前の申請書の先にある「本当にチャレンジしたい研究」は何なのか引き出すこと、そのためにURAとして何ができるのか考えることなど。URAとして着任して日が浅いため、解決策に辿り着くまでにもコミュニケーションが欠かせません。
そういった点では、ファンディング・エージェンシーやタイのバンコクにいた頃の経験も活かされていると思います。「この人はこういう人なんだ」と自分の固定概念で人を見てはいけないという経験を何回もしてきました。「きっとこの人にはいろいろな側面がある」と思って接することができているのは、自分の強みだと思います。
また、KURAにはいろんな専門分野のURAがいて、しかも声をかけやすい体制ができています。疑問に思ったことは気軽に聞くことができ、相談先がいくつかあるところがいいなと思います。