第9回研究会は、北海道大学 URAステーションの難波美帆さん、江端新吾さんをお招きし、「君はネットワークの力を見たか?」というタイトルで6月5日(木)午後6時より開催いたしました。
今回の研究会では「ネットワーク」という視点から、
1)北海道大学URAステーションの紹介
2)北海道大学オープンファシリティにおけるURAの活動事例
3)日本のURAネットワーク形成
についてお話をいただきました。
まず、北海道大学URAステーションについて、難波美帆さんよりご紹介いただきました(発表資料のダウンロードはこちら)。URAステーションには現在11名のURAが在籍し、全学の研究戦略立案や大型競争的資金獲得支援などを行っています。業務を遂行する上で、北海道大学URAの方々が最も大切にしているのは「信頼関係」。研究者や職員の方々とは直接会って話すことを心がけ、お互いを深く理解するために率直な意見を交わし、何度も話し合うことで強固な信頼関係を構築している様子が伝わってきました。
次に、江端新吾さんに「北海道大学オープンファシリティ」についてお話いただきました(発表資料のダウンロードはこちら)。江端さんのバックグラウンドは宇宙化学。研究者時代に分析機器の開発を行う中で、「学内のいたるところにある様々なすばらしい機器をもっと有効活用できるようなしくみをつくりたい!」という熱い気持ちを持ってURAになられたそうです。研究会では、北海道大学を日本の「共用機器ネットワーク」のハブ大学にするための活動事例についてお話いただきました。
最後に、「日本のURAネットワーク」について難波さんに話題提供いただきました(発表資料のダウンロードはこちら)。難波さんは、「真のURAネットワーク」を形成・強化していくためには「affordance」が重要なのでは、と考えておられます。他大学URAと、思わずつながりたくなるような環境。それを、今年北海道で開催される「URAシンポジウム(※)」で提供したい、とお話されました。
今回は京都大学のURAのみならず、他大学のURAやURAに興味をお持ちの方々にもご参加いただき、2時間では足りないほど活発に意見交換が行われました。
(※)「第4回URAシンポジウム/第6回RA研究会」は2014年9月17〜18日に北海道大学 学術交流会館で開催され、大盛況のうちに終了いたしました。
当シンポジウムURL:http://mvs.cris.hokudai.ac.jp/ura_sympo/