第5回研究会は2013年2月15日(金)午後6時より吉田泉殿で開催されました。今回は、「広報」について広く考えてみるため、東京理科大学より総合企画部 広報課 係長の小原正之(こはら まさゆき)さんをお招きいたしました。
これまでの研究会は議論の時間を多く取るために、お話しは30分程度に留めていただいておりましたが、今回はじっくり時間を取り、
など、小原さんが手掛けた広報の取組を中心に、東京理科大学で取り組んでいる広報活動について広くお話しいただきました。
お話しの内容ですが、今回は多岐にわたっておりますので、このページの最後に掲載しております発表資料を是非御覧ください。ごく簡単に要約いたしますと、まずは東京理科大学は私大間での激しい学生獲得の競争を勝ち抜くために、広報活動を効率的かつ効果的に行わなくてはならないことを説明していただき、その後、具体的な活動例として、理工系進路診断「理科ナビ」、女子に向けた理工系進路情報誌制作や理工系進路支援「マドンナプロジェクト」、「こどもの理科大学・みんなの理科大学」及び、ブランド化に向けたWEBコンテンツの充実化などの紹介がありました。また、それぞれの活動にまつわる苦労話も披露していただき、現実感、臨場感あふれる発表でした。
今回は京都大学において、広報の業務に携わっておられる方々に多数ご参加いただき誠にありがとうございました。また、新たに京都大学のリサーチ・アドミニストレーターとして活動を開始した方々に加え、数名学外からの参加もあり、大変活発な意見交換が行われました。学術研究支援室として学内・学外の皆様とも広報活動に関して議論を続けさせていただきたく思います。あっという間に時間は過ぎ、尽きない議論を続けるための懇親会も賑わいました。
過去の研究会のテーマと随分変わったように思われたことでしょうが、広報活動について深く考えておくことは研究プロジェクト支援に不可欠です。なぜなら、研究の進捗状況、成果発表を上手に行うことで、そのプロジェクトの妥当性、意義、面白みがより多くの人たちに理解され、研究の「価値」がさらに高まるからです。今回の小原さんのお話は東京理科大学だからできたことかもしれません。しかし、「良いお手本」に触れ、それを消化し、自分たちの身につけて、京都大学に合うような形で本学の広報活動にうまく利用していくことが大切なのではないでしょうか。ご意見、ご感想等ございましたら電話、メールなどでお寄せ下さい。
- 私大は学生数確保に必死であり、そのために様々な広報上の工夫をしている。
- 広報活動の一部を在学生が引き受けている(優秀な人材はすぐ近くにいる)。
- 「坊っちゃん焼き」制作のために金型屋探しから行ったとは…(しかし、「総長カレー」の人気も高いとわかった!)。