京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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第3回京都大学リサーチ・アドミニストレーション研究会 ~ 産学連携プロジェクト創出におけるリサーチ・アドミニストレーションの実例紹介と、リサーチ・アドミニストレーター定着に向けての討議

08.27 (Mon)2012

第3回研究会は理化学研究所研究戦略会議研究戦略企画員の高橋真木子さんをお招きし、「産学連携プロジェクト創出におけるリサーチ・アドミニストレーションの実例紹介と、リサーチ・アドミニストレーター定着に向けての討議」というタイトルで8月21日午後6時より開催いたしました。

高橋さんは日本を代表するリサーチ・アドミニストレーターのお一人で、これまでに東京工業大学、東北大学で産学連携プロジェクトを成功させてこられました。

 

これまで2回の研究会を簡単に振り返った後、高橋さんのお話へと移りました。農学部卒業後、植物細胞遺伝学を専攻、その後、産学連携プロジェクトを創出する側に立った経緯を自己紹介して頂きました。当初は研究者が研究成果活用時に自分たちではできないサービスを提供するプロになりたい、という気持ちでお仕事をなさっていたこと、そして、経験を経て現在では、研究機関の研究力を高める、研究推進支援のプロになりたい、という気持ちでおられるという熱い想いを語ってくださいました。

これまでに携わった産学連携事例の紹介はもちろんのこと、実際に連携事業を進めるにあたって個々人にとって必要となる知識、組織の中に構築されていなくてはならない機能についても丁寧に説明して頂き、大変内容の濃い会になりました。URAとして勉強することはまだまだたくさんありますね…。

参加者の声(アンケートより)

  • 「協働関係を結ぶ際に気をつけるべきこと、また、連携業務のマネジメントにおいて気をつけるべき事が丁寧に解説され大変参考になりました。」
  • 「リサーチ・アドミニストレーションはファカルティ・ディベロップメントにつながるという議論が心に残りました。」
  • 「他大学での成功事例、異分野の参加者の意見を聞くことができ大変勉強になりました。・・・学生教育も含めた大学全体、ひいては日本全体のことを考える視点を持って仕事をしていきたいと思いました。」

編集後記:

第3回目まで、人と人、大学と企業等、異なるものをうまくつないで新しいものを創造するにはというテーマで研究会を開催いたしました。毎回、ご参加頂きありがとうございます。研究会以外でも皆さんと親睦を深め、より突っ込んだ議論を行う機会を持っていきたいと思います。次回は、これまでの研究会のまとめを行いたいと計画しております。お楽しみに。

今回印象に残ったメッセージ

今回は内容が盛りだくさんで、なかなか「これひとつ」に絞るのが難しい…。

  • 高橋さんのこれまでの成功の裏には私の想像を超える努力があったに違いない。
  • 東北大学でのプロジェクト初期において、知財の取扱いに関する会議に多くの時間を割いた。その中で結局、知財に関する議論そのものよりもむしろ、「自分たちのあるべき姿」、「目指すもの」を腹を割って話すことこそがプロジェクト推進に必要であった。

 

 

 
 
 
 
 

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