かつて喫茶店等で盛んに行われていた学生同士の議論を復活させ、「百万遍談議」として継続的に実施していきます。
授業ではありませんので、なにかこうしなければいけないという義務はなく、単に興味があるから参加して、人の話をきき、自分の考えを述べる。それだけです。
毎回のテーマに関して、あらかじめ知識が必要となるわけではありません。
唯一お願いするのは、毎回提示される「書物」あるいは「短文」を読んでくること。
「人はこんなことを考えているんだ」ということを知るだけでも楽しいですし、さらには、自分の考えを人にきいてもらうことの楽しさも、大学生に与えられたある種の特権です。
気軽な気持ちで参加してください。
いろいろな人と人、人と言葉あるいは考えの出会いが生まれることを楽しみにしています。
今回は「国民と想像力」というテーマについて、ともに考えてみたいと思います。
テキストは、下記の申込フォームに記載のリンクからダウンロードして読んでください。
「国民と想像力」 沼田 英治 人と社会の未来研究院 特定教授
2024年2月17日(土) 15:30~17:00
附属図書館3階共同研究室5
京都大学学部学生(正規生)先着10名
日本語
無料
こちらからお申し込みください。 (受付は終了しました)
沼田 英治 特定教授による「一昆虫学者の見たペレストロイカ」シリーズ(全3回)も今回が最終回となりました。これまでの「レニングラード編」「ボルスクラ川の森編」に続き、今回は「グライボロン編」ということで、1990年当時、現ウクライナとの国境近くにある小さな町での出来事を綴ったテキストをもとに、参加者のみなさんと当時の状況を共有するところから始まりました。
ソ連崩壊の前年、日本ではバブル崩壊の直前にあたる時期に同地を訪れ、現地の新聞記者から取材を受けた若き日の沼田 特定教授は、「日本経済の今後を悲観的に考えるか、楽観的に考えるか」という質問に対し「専門家ではないのでよくわからない」と前置きしつつも、楽観的に考えている旨を伝えます。その話を受けて、「経済はどこまで予測可能か」「ソ連のペレストロイカに至る混乱の原因は何だったのか」「研究者(博士)に求められる教養や資質とは」といった方向に談議が展開していきました。
途中、経済学分野での大学院進学を志す参加者にその理由をたずねたことをきっかけに、特に大学院において理系化する同分野の現状について話が盛り上がる場面も。終盤には高校における文系・理系の選択時期の問題、学問の面白さや自分の適性を知るうえでの大学入試の弊害など、話題がさまざまに転じていきました。
(記録:水野)
京都大学学術研究展開センター 百万遍談議担当
内線:16-5177
E-Mail : jinsha*kura.kyoto-u.ac.jp(*を@に変更してください)
※できるだけメールでお問い合わせください。