京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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百万遍談議 第10回 「社会の中の科学者」(2023年10月28日)(終了しました)

10.26(Thu)2023

かつて喫茶店等で盛んに行われていた学生同士の議論を復活させ、「百万遍談議」として継続的に実施していきます。

授業ではありませんので、なにかこうしなければいけないという義務はなく、単に興味があるから参加して、人の話をきき、自分の考えを述べる。それだけです。
毎回のテーマに関して、あらかじめ知識が必要となるわけではありません。
唯一お願いするのは、毎回提示される「書物」あるいは「短文」を読んでくること。
「人はこんなことを考えているんだ」ということを知るだけでも楽しいですし、さらには、自分の考えを人にきいてもらうことの楽しさも、大学生に与えられたある種の特権です。
気軽な気持ちで参加してください。
いろいろな人と人、人と言葉あるいは考えの出会いが生まれることを楽しみにしています。

今回読んできていただくのは、「社会の中の科学者」をテーマにした文章です 。
下記、申し込みフォームに記載のリンクからダウンロードして読んでください。

テーマ・話題提供者

「社会の中の科学者」 沼田 英治 人と社会の未来研究院 特定教授

日時

2023年10月28日(土) 13:30~15:00

場所

附属図書館3階共同研究室5

対象

京都大学学部学生(正規生)先着10名

使用言語

日本語

費用

無料

お申し込み

こちらからお申し込みください。 (受付は終了しました)

開催報告

  • 参加者 : 1名
    [内訳]
    3回生 1名 (農学)

  • 談議メモ

    ソ連崩壊の前年にあたる1990年、同国では科学者たちも経済的苦境に立たされ、自己の興味は差し置いてでも「少しでも役に立つ研究をして国の立ち直りに貢献したい」と考えていたエピソードを紹介した使用テキストを受けて、参加者から近年ますます大学においても要請が高まる「役に立つ」研究への違和感が発せられたことから話が始まりました。

    それに対し、話題提供者からは「日本はいま平和で豊かであるがゆえにそうした違和感を持ち得るのであり、戦時中や経済的苦境下などの世界を生きる場合には、必ずしもそのようなことは言えないのではないか」といった疑問が提起されました。

    とはいえ、現代社会においては、どこまでも成果を求め続ける風潮が蔓延しているのも事実であり、参加者からは、それゆえに「環境問題などの数値化(言語化)できる社会課題ばかりが中心的に扱われており、言語化されていない問題がスルーされているのでは」という問いが発せられる場面も。

    終盤には、現在の理系分野における潮流や、文系・理系の分かれ道、女性の社会進出についてなど、さまざまな話題に議論が広がりました。

    (記録:水野)

  • 活動報告
    https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/act/20231223/

お問い合わせ

京都大学学術研究展開センター 百万遍談議担当
内線:16-5177
E-Mail : jinsha*kura.kyoto-u.ac.jp(*を@に変更してください)
※できるだけメールでお問い合わせください。

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