京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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第13回JINSHA情報共有会with C4RA 「責任ある研究評価を考えるシリーズ 〜定量的評価指標の現在と未来に向けた課題とは〜」(2022年3月16日)

02.24(Thu)2022

2014年以降開催されてきた人文・社会科学系研究推進フォーラム及びJINSHA情報共有会では、フォーラム運営ネットワーク校が中心となり、人社系研究における研究評価の課題について継続的に議論を進めてきました。その中で取り上げた「責任ある研究評価」という概念は、人社系研究に限らずあらゆるステイクホルダーによる評価方法の見直しを求める包括的な概念として注目されています。JINSHA情報共有会では、この「責任ある研究評価」に焦点を当て理解を深めるとともに、評価に関する継続的な議論の場を作ることを目指しています。

シリーズ2回目となる今回は、書誌情報など定量的評価指標(以下定量指標)の現在と未来に向けた課題を考えます。本来評価には定性的評価・定量的評価があり、評価対象や目的に応じて適切なバランスの設計が求められます。一方、現在大学における業績評価などでは、定量指標が重視される傾向が強まっていると言えるのではないでしょうか。
その定量指標は何を指し示し、どのように使われているのか、現在使われている定量指標の持つ特性、強みと限界は何か、それを踏まえて今後どのような指標(定性も含め)や使い方が求められるのか。ともすれば専門的すぎてわかりにくいところも、グループディスカッションで相互に補い合いながら理解を深め、今後の議論につなげていくことを目指します。

今回は研究IRデータに詳しいCode for Research Administration (C4RA)のメンバーの協力を得つつ、C4RAの専門知とJINSHAの俯瞰力を組み合わせて定量指標についてとことん考えてみる会です。

日時

2022年3月16日 (水)15:30~18:15

場所

オンライン:Zoom

対象

大学・研究機関関係者

定員

50名
※先着順/定員に達し次第受付終了

プログラム

15:30~15:40 趣旨説明 「『責任ある研究評価を考えるシリーズ』について」
(京都大学学術研究支援室(KURA)URA 佐々木 結)
15:40~15:50 趣旨説明 「JINSHAxC4RAで目指したいこと:新たな一歩」
(東京大学リサーチ・アドミニストレーター推進室 特任専門員/東京大学 URA 新澤 裕子)
15:50~16:00 論点整理 「人社系研究評価で見えていること、見えていないこと」
(人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 研究部 准教授 後藤 真)
16:00~16:10 話題提供 「InCitesなどを使った業績可視化業務で認識する課題」
(京都大学学術研究支援室(KURA)URA 岡﨑 麻紀子) 
16:10~16:40 話題提供 「J-STAGEとCiNii Booksを活用した人文社会系の研究活動の可視化−実践と課題−」
(横浜国立大学 研究推進機構 特任教員(講師)/ URA 久保 琢也)
16:40~16:50 <休憩>
16:50~17:00 ディスカッション進め方
17:00~17:35 グループディスカッション
17:35~18:10 発表・全体議論
18:10~18:15 閉会

*今回はチャタムハウスルールを適用します。会議中の発表、ディスカッションで得られた情報は利用可ですが、その情報の発言者やその他の参加者の身元および所属を明示的にも黙示的にも明らかにしないことを承諾いただき、自由なディスカッションができるようご協力をお願いいたします。

略歴

  • 新澤 裕子
    東京大学リサーチ・アドミニストレーター推進室 特任専門員/東京大学 URA
    医学系出版社、愛媛大学、大阪大学を経て、2017年7月より現職。2018年東京大学URA認定。研究IRと人社振興に少しずつ関わる傍ら、学内URAのネットワークの真価を発揮するにはどうしたらよいか、日々考えています。

  • 後藤 真
    人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 研究部 准教授
    人間文化研究機構本部を経て現職。博士(文学)。人文学の資料や研究をデジタル化し、分析する人文情報学を専門とする。近年は歴史資料を中心とする大学の人文資料情報ネットワークを構築する「総合資料学」の事業に従事するとともに、人文学の研究評価手法の検討を行っている。近著に「研究の量的評価は人文学に対して可能なのか?―人間文化研究機構の試み―」(『学術の動向』2018年10月号)などがある。

  • 岡﨑 麻紀子
    京都大学学術研究支援室(KURA)URA 2017年11月より現職。着任当初より研究IR業務に携わる。IR業務がきっかけでPythonを学び、Code for Research Administrationでの様々な活動を通して研究IRにプログラミングを活かすべく活動に取り組んでいる。

  • 久保 琢也
    横浜国立大学 研究推進機構 特任教員(講師)/ URA 広島大学URA、信州大学助教(URA)を経て、2021年8月より現職。これまでにプレアワード、ポストアワード、研究IR等の業務を経験。R言語を得意としており、Code for Research AdministrationではR言語によるWebアプリケーション開発の開発やR言語の勉強会等を行っている。現在はJ-STAGEやCiNii Books等を用いて、日本の人文社会系の研究活動の特徴を探るための研究に取り組んでいる。

申込方法

申込フォームからお申し込みください。(受付終了しました)

主催
京都大学学術研究支援室(KURA)
人社フォーラム運営ネットワーク
(大阪大学、筑波大学、琉球大学、京都大学、早稲田大学、北海道大学、横浜国立大学、中央大学、広島大学、東北大学、新潟大学、神戸大学)
with Code for Research Administration (C4RA)

活動報告

https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/act/20210316-2/

お問い合わせ

学術研究支援室(KURA)
人文・社会科学系研究支援プログラム
担当:佐々木、藤川
内線:16-5162
外線:075-753-5162
E-Mail:hsspg*kura.kyoto-u.ac.jp(*を@に変更してください)

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