環境研究総合推進費は、環境省が研究テーマ(重点課題と行政ニーズ)を提示して公募を行う環境政策貢献型の競争的資金です。気候変動適応策や自然環境との共生といった、持続可能な社会構築のための環境問題を解決に導くための政策への貢献・反映を図ることを目的とし、環境分野のほぼ全領域に及ぶ研究開発を促進しています。
研究対象分野は、令和元年5月環境大臣決定した「環境研究・環境技術開発の推進戦略」(地域循環共生圏×Society5.0)で示された5領域であり、環境分野におけるICTの活用方法も注目されています。さらに、気候変動適応法が平成30年に制定されたことにより、「気候変動領域」が新設されました。
また、約3年前より、推進費は環境省より環境再生保全機構(ERCA)へ業務委託され、研究者にとってさらに使いやすい研究費に進化を遂げつつある状況です。毎年、本学の教員・研究者も採択され、価値ある成果がいくつも得られています。 そこで、今回、本学で初めて、森田将義 環境再生保全機構・研究推進課長と亀山秀雄 環境研究総合推進費プログラムオフィサーをお招きし、推進費の概要・公募内容に関して、詳しくご説明いただきます。
推進費の一例として、5つの領域の中にそれぞれ、重点課題に提示した環境問題の解決に資する研究課題を公募する「環境問題対応型研究(年間最大4000万円)」と、新規性・独創性・革新性を重視する若手研究者を対象とした「革新型研究開発(若手枠・年間最大600万円)」が設けられています。1件あたりの研究費は比較的大きく、助成期間も最大3年間と手厚く、より長期的な視座で環境問題に取り組むことができます。また、採択後、プログラムオフィサーが研究内容等をフォローアップする特徴を有しています。
説明会後半は質疑応答や個別相談会の時間も予定しておりますので、申請を検討されている方はもちろんのこと、推進費に興味をお持ちの方も、この機会に是非ご参加ください。
日時:2019年9月27日(金) 15:00~16:30
場所:京都大学 学術研究支援棟 地下会議室
対象:京都大学に所属の方ならどなたでも
定員:50名(要事前予約、当日参加歓迎)
15:00~15:05 会の趣旨説明
15:05~15:50 亀山秀雄 環境研究総合推進費プログラムオフィサー
森田将義 環境再生保全機構・研究推進課長
「環境研究総合推進費の概要」と「令和2年度新規課題公募の概要」
15:50~16:05 質疑応答等
16:05~16:30 個別相談会(終了時間は多少前後する可能性があります)
当日参加も歓迎ですが、準備の都合上こちらより事前登録いただけると幸いです。
www.kura.kyoto-u.ac.jp/act/620
学術研究支援室・環境研究総合推進費公募説明会担当(浅見)
内線:16-85765 外線:075-753-5732
E-mail:sdgs*kura.kyoto-u.ac.jp ※*を@に変更してください。