京都大学医学研究科、京都大学サンディエゴ研究施設(KURC-SD)、京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター(iACT)、京都大学学術研究支援室(KURA)は、2月28日に、米国サンディエゴのUCSDにて、「京都大学ライフサイエンスショーケース@UCSD 2020」を開催いたしました。本イベントは、京都大学オンサイトラボラトリーのひとつとして昨年開設した京大サンディエゴ研究施設の有効活用の一環として、京大発の医学・生命領域のイノベーションの海外事業展開を促進・支援する目的で開催した、本学で初めての海外イベントです。
ショーケースには、機関投資家・個人投資家・製薬会社関係者・UCSD関係者等からなる合計97名の参加者がありました。開会の基調講演として、萩原正敏 医学研究科教授より、京大の医学領域研究の概要、京大UCSD研究施設の説明、京大における起業支援等に関する説明がありました。その後、京大発のスタートアップ企業等5チームが登壇し、それぞれの先端技術の開発計画や事業計画についてのプレゼンテーションがありました(プログラムはこちら) 。それぞれの発表に対して、コメンテーター5名ならびにフロアから多くの質疑があり、医薬品・再生医療・医療機器等の領域で各チーム研究開発中のシーズ・技術に、高い関心がうかがわれました。
ショーケース終了後は、レセプションを開催し、各発表チーム毎に興味を持った参加者が集まり、情報交換・ネットワーキング・今後の提携等の活発な議論が行われました。いくつかのチームでは、帰国後も投資企業や製薬企業等の関係者と、資金獲得や提携の可能性検討のための追加情報提供や面談等の次のアクションの協議が進みつつあります。
今回のイベントを通じて、京大において見出された先端技術の海外での開発が加速されること、また京大サンディエゴ研究施設がそのためのひとつの拠点になることが期待されます。来年もショーケースを実施する予定にしており、このような取り組みを発展させ、京大の研究成果の社会実装に貢献できるようにします。