京都大学学術研究支援室(KURA)が京都大学の研究力強化にどのような貢献ができたのか点検するとともに、部局等から見たKURAへの期待と課題も踏まえ今後のあるべき姿を検討し、2019年度自己点検報告書としてまとめました。
2016年4月、KURAはそれまで別組織であった部局URA組織と一体化(一元化)しました。これにより、KURAは全学のハブ機能を担いながら研究力強化につながる様々な支援活動を実施することのできる、国内でも特徴あるURA組織となりました。今回の自己点検では、本部・地区URA間、地区・地区URA間連携等により、効率的かつ高度に研究支援に取り組めており、URAの一元化前とは大きく変化していることが確認できました。
2016年度から毎年実施している研究科長、研究所長ヒアリングにおいては、外部資金獲得に係る支援、分野・部局横断的プロジェクトの企画・チーム形成支援、人社系研究に特有の支援、国際化推進支援、産官学連携推進支援等、様々なURAに対する期待が聞かれた一方、本部事務組織との業務の重なりや役割分担の不明瞭さ、業務範囲、認知度等の面での課題も抽出されました。これらを踏まえ、他研究支援組織との重複業務排除やURAにしかできない業務への集中等の観点から業務を見直し、今後の『KURAのあるべき姿』を提示しました。
KURAは今後も『京都大学の卓越した知の創造活動を、研究者の視点に立って、学問・社会を発展させる力に変える』とのビジョンの下、本学の研究力強化に全力で貢献する所存です。