本シンポジウムは、本学が世界に卓越した知の創造を行う大学として一層発展し、真のトップレベル大学としての地位を確立することを目標に、本年6月に新たに策定した「京都大学の国際戦略」の一環として実施されました。両大学が多様な学術成果を広く世界へ発信することにより、国際社会における本学のプレゼンスを高め、両大学間の国際共同研究の推進に寄与することを目的としたもので、両大学から2日間に亘り、のべ750名を超える参加がありました。
学術研究支援室は国際交流課と共に事務局として分科会、シンポジウムの企画・運営、台湾国立大学との調整に携わりました。
初日は、パン-チル・ヤン学長(NTU)の歓迎の言葉に始まり、松本紘総長、樽井澄夫代表(交流協会台北事務所)から祝辞を頂きました。松本総長は、「学問は真実をめぐる人間関係である」との考えから、歴史的にも関係の深い両大学による研究者同士の新たな出会いが、学術研究の発信・知の共有を行って、相互交流を深め、国際的な大学間連携や共同研究の発展・深化につながる貴重な契機となることに対する期待を述べました。
続いて、吉川潔理事・副学長、ルイシャ シュ-ジン・チャン教授・国際交流院長から両大学の紹介が行われ、学生交流協定書への署名式が執り行われました。その後、松本総長、ヤン学長による基調講演へと続きました。
午後からは、Science & Technology, Chemistry and Material Science, Agriculture, Biology, Medicine, Humanities, Social Sciences, Museum, Industrial Academic Cooperation Forumの9つのセッションが展開され、両大学の研究者や学生からも多くの参加者が介し、今後の研究協力や研究者・学生交流に繋がる熱い議論が繰り広げられました。夜には講演会の後、レセプションがあり、懇親を深めることができました。
2日目は前日に引き続き、各分野別のセッションを行い、また、オプショナルツアーとして台湾国立大学校史見学が行われました。夕方からは、シンポジウムの締めくくりとして、阿辻哲次教授の司会のもと、各セッションの代表者が2日間の研究成果報告を行い、今後の共同研究、研究者・学生交流の発展に向けた計画が発表されました。最後に、吉川理事・副学長、チン-レイ・チャン副学長が閉会の挨拶を行い、盛況のうちに幕を閉じました。次回は2014年9月に台湾国立大学から関係者を招いて、本学で開催する予定です。
関連URL: http://taiwan-kyoto2013.weebly.com/