京都大学学術研究支援室(KURA)では科研費の採択に向けて研究者をサポートしています。この秋に公募が行われた令和2年度科研費については、科研費の教科書の更新・配布、説明会、および計画調書のブラッシュアップを中心に支援を実施しました。
『科研費申請書の教科書』は、科研費の基盤、若手研究の研究計画調書作成時に留意すべきポイントをまとめた冊子です。今年度は、平成31年度科研費の公募変更点を中心に日本語版、英語版ともに改訂を行い、本学研究者に配布しました。
科研費関連の説明会は、科研費の変更点や注意点の周知を目的に開催しています。対象者、対象地区などに合わせて多数の説明会、ワークショップを開催し、合計434名の研究者が参加しました(詳細はこちら)。
科研費研究計画調書のブラッシュアップは、500件以上の科研費計画調書に対して実施しました。終了後に行ったアンケートからは「共同研究者や近い学生以外に、研究の構想を話すことは少なく、科研費の調書作成を通じて、自分自身の研究を見つめ直す良いきっかけにもなったように感じました」という意見が寄せられた一方で「コメントまでの時間がかかってしまうのが難点でした。出来ることなら修正ーコメントのサイクルを2-3回繰り返したいのが本音でした。」など改善を期待するコメントもありました。
秋の科研費申請支援は11月で一旦終了しましたが、今年は学術変革領域研究の公募が1月に開始される予定です。今後は本種目の公募に関する情報周知に努めていきたいと思います。