京都大学学術研究支援室(KURA)は、国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)推進機構および日本医療研究開発機構(AMED)と連携し、国際的・学際的なファンドプログラムへ挑戦を促すことを目的としたセミナーを京都大学基礎医学記念講堂・医学部資料館で開催しました。 (当日のプログラム・資料はこちらからご覧頂けます)
第一部は、HFSPの研究グラントに焦点を当て、古川修平 AMED国際事業部主幹がHFSPおよびAMEDのプログラムについての紹介、続いて本学のHFSPグラント受賞経験者の林康紀 医学研究科教授、齊藤博英 iPS細胞研究所副所長、今吉格 生命科学研究科教授が、チーム形成から申請書の作成、さらには採択後のプロジェクトマネジメントに至る経験を解説しました。
第二部は「若手研究者の国際的なPIとして活躍」をテーマに、KURAのURAより若手支援の取り組みと国際的なフェローシップについて紹介。続いて河岡慎平 ウイルス・再生医科学研究所特定准教授、植畑拓也 医学研究科助教が、HFSPフェローシップを活用した海外研究留学経験として、申請・獲得準備から受け入れ先研究所へアプローチ、現地での研究滞在やその後のキャリア等について紹介しました。
ディスカッション・質疑応答は、足立剛也 国際HFSP推進機構 Scientific Officerがモデレーターを務め、上記の講師に加えて三好知一郎 生命科学研究科准教授、上村匡 生命科学研究科教授がコメンテーターとして参加しました。
学内より約70名と多くの参加者があり、事後アンケートでは、「実際の受賞者の先生方からお話しが聞けたことで、自分がHFSPに申請するまでのイメージがはっきりした」、「海外留学のイメージがより明確なものになり、モチベーションが向上した」といった感想が寄せられました。
当セミナーは、松岡 信也URA、鈴木 環URAが中心となり、HFSP推進機構・AMEDが牽引する、国内の若手研究者の国際的・学際的な取り組みを推進するワーキンググループと連携し、企画しました。 今後もKURAでは、HFSPのような海外グラント支援に加えて、若手研究者の国際レベルの研究への積極的な挑戦を後押しする活動を推進します。
*HFSPは、生体の精妙かつ複雑なメカニズムに焦点を当てた、様々な分野(物理学、数学、化学、情報科学、工学等)の専門家のチームによる国際共同研究グラント、海外留学のためのフェローシップを提供しています。
AMED担当者によるHFSPのプログラム紹介
HFSP採択者による経験紹介(今吉教授)
ディスカッションの様子