京都大学学術研究支援室(KURA)産官学連携推進グループおよび桂地区担当のURAは2019年8月29日(木)、キャンパスプラザ京都で「インダストリアルデイ2019②」を開催しました。テーマは「最先端化学の産業応用」で、京都大学の若手研究者が最新の研究成果を披露したほか、複数の企業も技術開発などについて発表。100名を超える参加者が基調講演から熱心に聴講し、ポスター発表会場では熱気あふれる議論が繰り広げられました。
「インダストリアルデイ」は、京都大学の先端研究を広く社会にアピールし、産業界との交流を通して産学連携につなげることを目的として、KURAが定期的に開催しています。「最先端化学の産業応用」をテーマにした今回は、基調講演で北川宏 理学研究科教授が「ハイエントロピー効果による革新的ナノ材料の創出」と題して、革新的な材料を生み出す理論について解説。その後、若手研究者11名がピッチ形式で最新の研究成果をコンパクトに発表しました。また、佐藤徹 福井謙一記念研究センター教授からは、企業向けの研修プログラムの紹介がありました。
各発表後はポスター発表会場に議論の場を移し、参加者はピッチ発表の内容について研究者に質問したり、産学への応用について話し合ったりするなど、予定の時間を過ぎても熱心なやりとりが続きました。ポスター発表後の意見交換会では、産学の垣根を越えた交流が深まりました。
今回の「インダストリアルデイ2019②」は、KURAのほか京都大学福井謙一記念研究センター、京大オリジナル株式会社、京都市が主催し、京都大学産官学連携本部、公益財団法人京都高度技術研究所、独立行政法人中小企業基盤整備機構が共催しました。また、一般社団法人京都知恵産業創造の森と公益財団法人京都産業21、関西ティー・エル・オー株式会社(2019年10月から株式会社TLO京都)の後援を得て開催しました。
<イベント詳細>
https://www.kura.kyoto-u.ac.jp/event/168
北川教授による基調講演
若手研究者によるピッチ発表
活発な議論が交わされたポスター発表会場