自然科学分野の研究グラントや海外留学の支援を行う国際研究ファンドのHuman Frontier Science Program (HFSP)は本年がちょうど設立後30周年となり、記念シンポジウム(7月9日、東京)と第19回受賞者総会(7月10~12日、つくば)が開催され、京都大学学術研究支援室(KURA)の松岡 信也URAと鈴木 環URAが参加し、ポスターを出展しました。
HFSPの競争率が激化し近年は国内の研究者の応募や採択が相対的に減っていることから、HFSPの国内における活性化のための活動が文部科学省や日本医療研究開発機構(AMED)の主導で進んでおり、本学もKURAがその活動に参画しています。その一環として、受賞者総会において、本学の自然科学領域における先端的かつ国際的な研究環境を示すポスターを展示し(写真1)、本学で研究を行うための資金プログラムやKURAの支援活動も紹介しました。PIとしての独立機会や共同研究者開拓を目指す海外の若手研究者から、本学の環境・活動に対して多くの関心が寄せられました。
シンポジウムでは、30年前の第1回HFSPのグラント受賞者でもある本学の本庶佑 高等研究院特別教授(写真2)を始めとする4名のノーベル賞受賞研究者の講演がありました。受賞者総会では、現在HFSPの研究グラント・フェローシップを受けている世界中のトップレベルの研究者による研究発表があり、活発な討論が繰り広げられました(写真3)。
今後もKURAでは、本学の若手研究者が積極的に国際レベルの研究に挑戦できるよう、また海外のトップクラスの若手研究者に本学を留学先に選んでもらえるような活動を推進していく予定です。
京大ブース・ポスター出展(写真1)
30周年記念シンポジウムにて本庶教授による講演(写真2)
HFSP受賞者による研究発表(写真3)