京都大学学術研究支援室(KURA)は、6月を海外出版月間として、研究成果を海外へ発信する研究者を応援する一連のイベントを開催しました。まず、海外から人社系学術出版社の編集者を招き、「海外書籍出版セミナー」を3回にわたり開催。研究者など36名がセミナーに参加しました。また個別相談の機会も設けられ、のべ24名が参加しました。うち、第2回目には、実際に出版を経験した髙山佳奈子 法学研究科教授が登壇し、ご自身がドイツの研究者と共催した法学シンポジウムの成果を編著としてまとめた経験を参加者に共有。参加者は出版に関するより実践的な情報を得ることができました<髙山教授の発表資料はこちら>。
また、6月19日には、海外出版月間を記念する特別セミナー、「オープンな研究成果出版−研究評価への総合的アプローチに向けて」を開催し、他大学の研究者含め17名が参加しました。オープンサイエンスの出版プラットフォームF1000から講師に迎えたRebecca Lawrence F1000代表取締役は、欧州の学術出版と研究評価の最新情報のほか、研究者によるピアレビューの過程を公開し、可視化するF1000の試みを紹介。目まぐるしく変化する学術出版の最前線の状況が垣間見られました<当日の講演スライドはこちら>。 続き、F1000ファカルティとして、優れた論文を同名のサイトで紹介している高橋淑子 理学研究科教授より、 「ジャーナル購読料の高騰など学術出版に関しては様々な課題があるが、今日の発表は潜在的な可能性を提示してくれた」とのコメントがありました。
この企画は、人文社会科学系研究支援プログラム、特にヴィットフェルト アーロンURAと佐々木 結URAが中心となり、担当。KURAでは、これを契機として、今後も研究成果を海外へ発信する研究者を支援していきます。
<報告の詳細>
<イベント詳細>
*各出版社からのビデオメッセージは、出版社ごとの詳細情報が掲載されているこちら<学内限定>で公開しています。
De Gruyterのセミナーで著者経験談を語る高山教授
Lawrence F1000代表取締役
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