2019年6月20日、バンコクにあるフランス国立科学研究センター・現代東南アジア研究所(CNRS-IRASEC)のClaire Thi Liên Tran所長が来学され、高橋基樹 アフリカ地域研究資料センター副センター長および速水洋子 東南アジア地域研究研究所所長らと懇談し、その日本側の調整を坂本 翼URA、神谷 俊郎URA、園部 太郎URAが行いました。
東南アジア地域研究研究所では、Claire Thi Liên Tran 所長の来学に合わせて特別講演会も催されました。10名以上の聴衆が集い行われたこの講演会では、20世紀前半を生きた北ベトナムのカトリック一家の歴史を引き合いとして、宗教的少数派への帰属がどのように強固なマイノリティ・アイデンティティの創出及びその国境を超えた拡大の契機へ繋がるかが議論されました。講演会には、Nhung Tuyet Tran 東南アジア地域研究研究所招聘研究員・トロント大学歴史学部准教授も参加され、活発な質疑応答が行われました。
今般の一連の打ち合わせにより、日本、東南アジア、欧州、アフリカの各研究機関を巻き込んだ本学とCNRSの学術的交流のきっかけを作ることができました。今後は、2019年7月にオランダのライデン大学で開催される国際会議でさらなる議論を重ね、これにより、将来の学生交流・共同研究の大きな飛躍が見込まれています。
懇談の様子
質疑応答の様子