京都大学桂キャンパスで2018年11月3日(土)、「第7回ドイツ語圏日本学術振興会研究者同窓会*」が開催され、日本学術振興会(JSPS)事業の日独同窓生を中心に約50人が参加しました。 京都大学学術研究支援室(KURA)欧州拠点は、学術交流のさらなる活性化を推進するため、幹事の工学研究科ヤン・ディーク・シュマッカー准教授と連携し、JSPS、大阪神戸ドイツ連邦共和国総領事館の協力を得て、プログラムの企画・運営を支援しました。
会では冒頭に、シュマッカー准教授とKURAの佐治 英郎室長が幹事校を代表して挨拶。続いて同窓会のハインリッヒ・メンクハウス会長、日独協会の田附俊一会長、JSPS国際企画課中塚淳子課長が祝辞を述べました。
挨拶するシュマッカー准教授
佐治室長(KURA)
講演の部では、本学に加えて国際日本文化研究センター、京都産業大学、大阪大学、東京工業大学より、日独の学術交流に近年顕著な貢献を果たした7人の研究者が最新の活動を講演しました。 本学からは、理学研究科の竹中瑞樹准教授(植物学)が「植物ミトコンドリアと緑葉体の遺伝子制御研究」について報告、また人間・環境学研究科の安部浩教授(哲学)が、「なぜ自然を守るべきなのか?」をテーマに講演しました。
講演する安部教授
さらに若手研究者を代表し、生命科学研究科の石川正真研究員が、脳細胞の老化に関する今後の日独研究交流への想いを述べました。石川研究員は、KURAが運営する学内ファンド「[間: AI DA] 若手研究者モビリティ促進支援制度」を利用しケルン大学に短期滞在した経験があります。
KURAからは、ハイデルベルクにある本学欧州拠点を活用し研究交流を支援する鮎川 慧URAが、日独6大学ネットワーク「HeKKSaGOn」、ハイデルベルク大学とのジョイントディグリー、ドイツ学術交流会(DAAD)との若手研究者交流のマッチングファンドなど、本学のドイツにおける活動を紹介しました。
支援例を説明する鮎川URA(KURA)
講演後のレセプションでは、ヴェルナー・ケーラー ドイツ総領事が乾杯の挨拶で同窓会の成功を祝福。参加者は日独の学術交流の深化にむけて、絆を深めました。
※ドイツ語圏と日本との学術的交流の促進のため1995年にボンで創立。400人以上の会員を有し、シンポジウムや会員のネットワーキング・イベント、JSPSサマープログラム参加者の懇親会などを実施。