京都大学世界銀行が支援するアフリカの大学・研究機関の代表計25人が2018年10月25日、稲盛財団記念館を訪問しました。京都大学アフリカ学際研究拠点推進ユニット(アフリカユニット)が関連する本学教員を招集し、今後の連携に向けて協議しました。
今回の訪問と協議は、学術研究支援室(KURA)の若松 文貴URAと神谷俊郎URAが企画・運営を担当しました。
世界銀行はアフリカの高等教育機関のキャパシティ向上を目指して、支援事業を実施しています。これまで公募を通じて、アフリカ16か国から46機関をAfrican Centre of Excellence(ACE)に選定し、2014年から約600億円を投資してきました。このたび日本の大学との連携の可能性を探るため、世界銀行がACEの代表校を招聘し、共同研究や教員育成、留学生の受入れについて協議する場を設けました。
今回来訪したのは、エチオピアのアディスアベバ大学、ガーナ大学、タンザニアのソコイネ農業大学など、本学と大学間交流協定を締結している、または締結予定のある大学に加え、公衆衛生学や防災研究の分野で連携を望む機関の代表です。
会の冒頭、世界銀行教育グローバルプラクティス教育専門官の今泉沙織氏が、アフリカにおける高等教育機関の支援事業の概要について説明しました。また、京都大学からは、アフリカ地域研究資料センター長兼アフリカユニット長の重田眞義教授による歓迎の挨拶と、本学におけるアフリカの教育・研究活動について紹介しました。会の後半には、各協定校や分野のグループに分かれ、本学の教員とACEの代表者が「研究の紹介や連携の可能性」について意見を交換しました。
ソコイネ農業大学有害生物管理センターのRhodes H. Makundi教授は、本学と締結予定の協定にふれ、ACEの支援を通じて教員の相互派遣を実現させたいと期待を寄せました。
今回の来訪は、これまで本学が積極的に拡大してきたアフリカの協定校と新たな連携を図る素晴らしい機会となりました。 KURAでは今後もこういった国際連携を支援していきます。
世界銀行の支援プロジェクトを説明する今泉沙織氏
ソコイネ農業大学との意見交換
集合写真