​京都大学学術研究支援室（KURA）は2018年5月23日、Thailand Research Fund（TRF）からの来訪者13人を迎え、ASEAN拠点と連携して「Kyoto University ASEAN Center Seminar」を開催しました。 

今回のセミナーはASEAN拠点の柴山守所長がTRFグラントの下で実施している日タイ共同プロジェクト「The East-West Cultural Corridor Project」を契機に発展しました。

ASEAN地域で活動する著名人を招いて、新たな学術交流の土壌を開拓することを目的に開催され、本学からは、農学研究科、経済学研究科、こころの未来研究センター、アジア・アフリカ地域研究研究科など幅広い視点を持つ若手研究者や留学生など計35人が参加しました。

談笑する本学研究者とURA

会では河野泰之　国際戦略本部長　東南アジア地域研究研究所教授の司会進行のもと、日本とタイ双方の農業政策や研究活動などに関する発表が行われました。 さらに大学、ファンデイングエージェンシー、地方自治体や農家を結び付け、ICT技術やデータを共に活用する重要性などに関して活発な議論が行われました。

また小規模農家が新技術を利用して精密農業を営むことや、タイの農地の農業利用とエネルギー利用のトレードオフの課題に関心が寄せられ、今後の国際共同研究や産学連携の機運が高まりました。

発表する山本SURA

KURAからは山本真也SURAが日本の農業政策について長崎県の小規模農業の具体的事例を交えつつ分かりやすく英語で発表したほか、園部 太郎URAがパネリストとして参加。藤枝絢子URAと斎藤 知里URAが企画と運営を担当しました。