京都大学学術研究室(KURA)と企画・情報部国際交流課は2018年1月16日、独立行政法人国際協力機構(JICA)関西国際センターと共に、JICA事業説明会を開催しました。JICAの事業説明やJICA事業に採択された研究者の体験談を参考にしようと、学内の研究者や研究支援者など48人が集まりました。
説明会では、KURAの佐治 英郎室長とJICA関西の西野恭子所長による挨拶に続いて、JICA担当者がJICAの民間連携事業と草の根技術協力事業、地球規模課題対応国際科学技術プログラム(SATREPS)事業について説明。次に、京都大学の採択者2人が、申請と研究の経験を報告しました。
草の根技術協力を実施している東南アジア地域研究研究所の甲山治准教授は、「インドネシアにおける泥炭火災適応策としての再湿地化と在来種植林による泥炭生態系の回復と住民の生計向上」に関する取り組みを紹介。また、SATREPS事業を行っている防災研究所の伊藤喜宏准教授からは、「メキシコ沿岸部の巨大地震・津波災害の軽減に向けた総合的研究」がSATREPS防災分野に採択された道のりや、日本側チーム編成のコツ、相手国側代表者との良い関係を築くことの重要性について説明しました。集まった参加者は、申請から採択に至る経緯やスケジュール、意義などに興味深く耳を傾けました。
今回の説明会は、KURAの国際グループが中心となって斎藤 知里URAが企画・運営を、吉岡佐知子URAと神谷俊郎URAが採択研究者との連絡調整など担当しました。説明会で使用した資料は学内限定で公開していますので、JICA事業に興味のある方はご覧下さい。
KURAはこれからも、こういった事業説明会開催や申請支援を通じて、京都大学の研究者が外部資金を獲得し、国際的な共同研究等を展開できるよう尽力していきます。
JICA関西の西野恭子所長と会場風景
採択・研究経験を語る甲山治准教授(東南アジア地域研究研究所)
SATREPS採択への道のりを述べる伊藤喜宏准教授(防災研究所)
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