京都大学学術研究支援室(KURA)は2017年12月15日、特別シンポジウム「人材大変革時代の大学における知の多様化に向けて」を国際科学イノベーション棟で開催しました。京都大学産官学連携本部(SACI)と共催した本シンポジウムは、大変革時代の社会課題に挑戦するため、どのように次世代人材育成に取り組むべきかを考える機会として、KURAの仲野安紗URAと伊藤 健雄URAが企画しました。
まず、2017年10月に京都大学のプロボストに指名された湊長博理事・副学長が開会の挨拶で、若手研究人材の国際的な循環の必要性と学術研究の多様化について問題を提起。その後、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の久間和生議員が登壇してSociety5.0に向けた取り組みを中心に講演、イノベーション戦略における学術研究と基礎研究に対する考え方を示しました。
続いて研究者講演として、医学研究科の柳田素子教授が自身の経験を例に、研究者を育てる研究環境について概観したほか、アフリカ地域研究資料センター長の重田眞義教授が、アフリカの村の植生を例に大学の社会貢献の新たなモデルを提示しました。
その後、ファシリテーターに農学研究科長の縄田栄治教授、講演者に桑島修一郎SACI特任教授を加えてパネルディスカッションに移り、多様な基礎研究の重要性と、それを担う若手研究者が多様な世界に身をおくことの必要性について、イノベーションとの関係性を踏まえながら、それぞれの立場から意見が交わされました。 今回のシンポジウムには、学内外の教職員の他、官公庁、企業等から100人を超える参加があり、真剣な議論に熱心に耳を傾けました。
開会の挨拶で問題提起する湊長博理事・副学長
内閣府総合科学技術・イノベーション会議の久間和生議員
活発な議論が交わされたパネルディスカッション
100人以上集まった会場の様子
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