京都大学 学術研究展開センター Kyoto University Research Administration

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国際シンポジウム「フランス=日本・地域研究フォーラム」の開催を支援しました(2017年12月1~3日)

12.11 (Mon)2017

アフリカ地域研究センターとアフリカ学際研究拠点推進ユニットなどが2017年12月1〜3日に稲盛財団記念館で開催した国際シンポジウム「フランス=日本・地域研究フォーラム」で、学術研究支援室(KURA)国際グループの若松 文貴URAと斎藤 知里URAが企画・運営を支援しました。

シンポジウムは、アフリカを取り巻くグローバル化を把握するため「空間」や「地域」という概念の再構築を目的とし、「New Spatiality on Asian and African Area Studies(アジア・アフリカ地域研究の新領域)」と「Voices for the Future: African Area Studies in a Globalizing World(未来への声: グローバル化する世界におけるアフリカ地域研究)」の2部構成で開催。3日間にわたって海外7カ国の7機関から24人、国内5機関から65人の計89人が参加し、実証研究と理論研究を組み合わせた活発な議論が繰り広げられました。

アフリカとの関係が深い山極壽一総長は開会の挨拶で、本学と大学間交流協定を締結しているフランスの社会科学高等研究院(EHESS)との関係に触れ、「これまで個人レベルで研究者同士が交流を深めてきたが、部局レベルでこのような議論の場が設けられたのは初めて。今後もアフリカ地域研究の分野で活発に共同研究を推進していただきたい」と期待を述べました。

初日の第1部では、宗教や経済などの課題ごとに分科会が設けられ、EHESSの研究者が中心に発表しました。客員教員として本学に滞在したことがあるEHESSのFrédéric Joulian准教授は、アフリカと日本、欧州における手工芸を比較しながら、社会と技術の相関性について新たなアプローチを提言しました。

第2〜3日の第2部では、欧州・アフリカの連携機関の研究者や、本学の若手研究者、アフリカでフィールドワークを行っている他大学の研究者が、口頭やポスターで発表しました。また、2日目の夜の懇親会は、アジア・アフリカ地域研究研究科長の太田至教授による乾杯の挨拶で始まり、和やかな雰囲気の中で参加者が交流を深めました。

本シンポジウムは、日本学術振興会(JSPS)の頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム「グローバル化にともなうアフリカ地域研究パラダイム再編のためのネットワーク形成」(実施期間平成27~29年度)の一環として開催されました。2018年度は、第2回目はEHESSが主催する予定で、今後のさらなる学術交流が期待されています。

 


活発な議論が展開した会場

 


開会の挨拶で期待を述べる山極壽一総長

 


​EHESSのFrédéric Joulian准教授

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