京都大学学術研究支援室(KURA)は、2017年7月28—29日に京都大学古地震研究会が実施したインターネット放送番組「京大古地震研究会×niconico共同企画 24時間耐久 みんなで翻刻してみた 夏休み強化チャレンジ」の広報を支援しました。
この番組は古地震研究会とニコニコ生放送を運営する株式会社ドワンゴが共同で企画した番組で、約半年間にわたる定期的な放送で、研究紹介や古い地震史料の翻刻と提供などを呼びかけていました。
7月の放送では24時間の耐久翻刻をテーマに、同会のメンバーだけでなく、京都大学以外の研究者やゲストが古地震史料に関する研究や取り組みを解説したところ、24時間で延べ約9万人のユーザーが視聴し、大盛況となりました。
これまでKURAでは、K.U.RESEARCHでの古地震研究会の紹介や、古地震研究会が公開したくずし字を学び、古い地震史料の翻刻に参加できるWEBアプリ「みんなで翻刻」のメディア関係者向けプロモーション、また株式会社ドワンゴとの共同企画立案・マッチングなど、広報を中心に多方面から支援してきました。
この支援により、当初は2年かかると予想されていた「みんなで翻刻」掲載史料の翻刻が約3カ月で完了するなど、多くの参加者を獲得したほか、一般層をまきこんだ研究展開やアウトソーシングの可能性を広げました。
KURAは今後も、研究プロジェクトと新たなメディアのマッチングを模索する方針です。
【参考】
・ 京大×niconico 24時間耐久【みんなで翻刻してみた】~夏休み強化チャレンジ~ – 2017/07/28 13:00開始 – ニコニコ生放送
・古地震研究会 – 古の古文書を紐解き、くずし字を解読し、様々な災害について研究しています。
・みんなで翻刻 – 歴史災害史料のオンライン翻刻プロジェクト