京都大学学術研究展開センター(KURA)は、広報セミナー「研究がうまく伝わるメディアとのつきあい方」を2024年3月15日に対面で開催し、36名が参加しました。
本セミナーは、日本経済新聞社編集委員の木村 恭子 氏を講師に迎え、メディアとの付き合い方を実践的に考えることを目的としました。講演と質疑応答の第一部、希望者がピッチプレゼンで自分の研究を紹介する第二部という二部構成で開催しました。
第一部では、ポイントを明確にした、記者がどんな記事になるかイメージできる発信が必要、と提案型の広報の重要性が指摘されました。また、印刷した新聞しかなかった頃は1日に公開される記事の数は新聞の紙面のスペースで決まっていたが、現在はwebでは印刷されないものを含めると以前よりはるかに多数の記事が配信されており、専門的な内容の記事の需要が高まっている状況が解説されました。質疑応答では、研究者が限られた時間の中でどの程度広報に時間を割くべきかなど、活発に議論が行われました。
第二部として、1人3分で研究紹介を行うピッチプレゼン会を開催しました。一つ一つのプレゼンに対して、講師の木村氏から「ここはとても印象に残った」「ここがもっと知りたかった」といったコメントがあり、発表者にとっては研究をどう伝えるか実践的に学ぶ場となりました。本セミナー後、ピッチプレゼンの参加者の一人が日本経済新聞の記者から解説記事の投稿を依頼を受け、記事として掲載されました。
本セミナーは、神野 智世子 URA、大西 将徳 URA、岡﨑 麻紀子 URA、渡辺 真人 URAが企画・運営を行いました。
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第一部の講演の様子