京都大学学術研究展開センター(KURA)人文・社会系部門では、2023年10月~12月にかけて、分野の異なる学部学生同士の交流や議論の場を創出する「百万遍談議」を3回実施しました。学部学生12名が参加しました。
第10回「社会の中の科学者」(2023年10月28日開催、話題提供:沼田 英治 人と社会の未来研究院 特定教授)では1名、第11回「美しい味」(2023年11月18日開催、話題提供:宇佐美 文理 文学研究科 教授)では6名、第12回「幸せってなんだろう?」(2023年12月23日開催、話題提供:沼田 教授)では5名の学生がそれぞれ参加し、分野を超えた議論を展開しました。
学生へのアンケートによると、参加した動機としては、「友人と自分の中に浮かんだ疑問や思いを共有する場がほしいと思っていたが、なかなか深く話す機会が得られず、そのような場を欲していたため」「京都大学で諸学問の視点を交えたさまざまな議論ができるのではないかと期待していたが、なかなか場や友人を見つけられず残念に思っていた。自分でそういったコミュニティを創りたいと考えていたところ、このイベントはまさに自分が求めていた場と考え、参加した」といった回答がありました。実際に参加してみた感想としては、「さまざまな疑問や思いについて話せる場を与えてもらい、感謝している」「人の目を気にすることなく、存分に自分の考えを話すことが許される場であり、前知識の差を気にすることなく、参加者が平等に取り組めるテーマ設定がよいと思った」といった声が寄せられました。
本イベントは夏季休暇期間を除き、基本的に毎月1回開催しています。今後も、既存の学問の枠を飛び越え、自由な視点での融合研究を促進する土壌を育んでいけるよう、活動を続けていきます。