2023年10月17日、第47回京都大学宇治キャンパス産学交流会<生存圏研究所>が開催され、京都大学学術研究展開センター(KURA)理工系部門メンバーが開催に協力しました。今回の交流会は、京都大学生存圏研究所から2名、関連企業から1名の講演があり、約40名の参加がありました。
京都大学宇治キャンパス産学交流会は、「京都大学宇治キャンパス産学交流企業連絡会」が京都府中小企業技術センターけいはんな分室を事務局として実施しているものであり、宇治キャンパスの4つの研究所(化学研究所、エネルギー理工学研究所、生存圏研究所、防災研究所)における先端研究や民間企業における最新の研究課題等を相互に紹介し、人的交流を通じて、地域産業の発展などの社会貢献に役立てることを目標としています。
本学の研究シーズの紹介として、矢野 浩之 生存圏研究所 教授より「セルロースナノファイバービジネスで脱炭素社会を生き抜く」、横山 竜宏 生存圏研究所 准教授より「天気予報と宇宙天気予報 ―高精度化に向けた研究開発―」の講演がありました。また、菊池 力 株式会社ゼロ・サム 代表取締役 社長より「日本のITS(高度交通情報システム)の国際展開事例」のご講演がありました。講演後は施設説明として、「ナノセルロース ビークルプロジェクト コンセプトカー」実機見学と、 MUレーダー(滋賀県甲賀市信楽町)ビデオ解説を行いました。
参加者は、生存圏研究所の理念である、『人類の生存に必要な領域と空間を「生存圏」として包括的に捉える』文字通り最先端の研究をより身近に感じることができ、コンセプトカーやMUレーダーに関する活発な議論が行われました。
本交流会開催にあたり、京都府中小企業技術センターと教員の橋渡しを、KURA理工系部門URA(村田 卓也、田上 款、長谷川 景子)が担いました。