2023年10月5日、京都大学学術研究展開センター(KURA)は、「ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム(HFSP)から世界へ」を芝蘭会館山内ホールで開催し、学内外から約90名が参加しました。
HFSPは、ライフサイエンス分野における革新的な国際共同研究を推進するため、1989年に創設された国際プロジェクトです。今回の事業説明会は、HFSP機構の主催のもと、KURAと国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が共催し、研究者向けの研究グラント、ポスドク向けのフェローシップについて、京都大学や理化学研究所の過去の採択者や審査委員が、経験談も交えながらプロジェクトの内容を紹介しました。
湊 長博 総長は、冒頭の挨拶で「HFSPは非常に名誉のある国際グラントであり、昨今は応用や産学連携に特化した研究資金が多いなか、基礎研究に特化しているのはとても貴重。是非、果敢に応募していただきたい」と期待を述べました。その後、パベル・カバットHFSP事務局長が、研究グラントの採択者から多くのノーベル賞受賞者を輩出してきた点に触れつつ、研究グラントとフェローシップの公募事業について説明しました。
本イベントは、参加研究者やURAにとって研究グラントに申請する際の工夫や審査の過程について多くを学ぶ機会となりました。今後、本学からHFSPへの応募が増えていくことが期待されます。
湊総長の挨拶
カバット事務局長による説明