京都大学学術研究展開センター(KURA)人文・社会系部門では、2023年7月と9月に、分野の異なる学部学生同士の交流や議論の場を創出する「百万遍談議」 を2回実施しました。学部学生7名が参加しました。
第8回「色覚多様性の話」 (2023年7月29日開催、話題提供:沼田 英治 人と社会の未来研究院 特定教授)では3名、第9回「よいこと・わるいこと」 (2023年9月30日開催、話題提供:宇佐美 文理 文学研究科 教授)では4名の学生がそれぞれ参加し、分野を超えた議論を展開しました。
学生へのアンケートによると、参加した動機としては、第8回では「答えのない話をディスカッションするのが好きだから」「美術史や芸術学など、色が対象となる学問を専攻しているので興味を持った」など、また第9回では「いろいろな意見を聞いてみたかったから」「以前に一度参加したことがあったから」といった回答がありました。実際に参加してみた感想として、第8回の参加者からは「無理な結論を出さずに終わるところがとてもよいと思った」「多様性というテーマの通り、それについての価値観や考え方にも多様性があるのだとわかった」、第9回では「テーマが難しかったので、なかなか骨太な議論だったとは思うが楽しかった」「よいことをルール化するといろいろと弊害があることがわかった。普段話さないようなことが話せたのでよかった」といった声が寄せられました。
本イベントは夏季・冬季の長期休暇期間を除き、基本的に毎月1回開催しています。今後も、既存の学問の枠を飛び越え、自由な視点での融合研究を促進する土壌を育んでいけるよう、活動を続けていきます。