京都大学学術研究展開センター(KURA)の斎藤 知里 URAと園部 太郎 URAは、両URAが中心となり新技術振興渡辺記念会に採択された提案「ASEAN地域の科学技術コーディネート人材育成に関する調査」の一環として、2023年7月26~28日の3日間の日程で、大垣 英明 エネルギー理工学研究科 教授と共にフィリピンの主要大学や科学技術関係省庁を訪問しました。本プロジェクトは、「ASEAN地域で社会実装型の国際共同研究を提案・推進・フォローアップできる科学技術イノベーション人材の育成動向についてフィリピン・マレーシアを対象に現状と政策を調査分析し、日本とASEAN地域で協調した人材育成プランの共有化」を目指します。訪問に先立ち、各国の共同研究者と共に、調査項目や図表を英語にて作成しました。
7月26日には、先ずフィリピンの科学技術省(DOST)の次官や農水資源評議会(PCAARRD)より、政策目標や国レベルの研究支援人材協議会の話を聞きました。午後にはNational Research Council of the Philippinesを訪問し、ファンデイングシステムと研究者・事務方の役割につき情報収集を行いました。
翌日には、私立デ・ラサール大学を訪れ、大学独自のトレーニングシステムや研究センターについて意見交換を行いました。その後、フィリピン大学ロスバニョス校(UPLB)に赴き、本学同窓生であるJose D. Camacho Jr.学長や副学長一同から歓待を受け、UPLB内の研究費管理方法や日本とフィリピンの最新の取り組みについて理解を深めました。
最終日には、フィリピン大学デイリマン校を訪問し、健全な研究執行のための改革やセミナーの具体例について話を聞きました。その後、私立アテネオ・デ・マニラ大学の研究者や事務組織との共同について意見交換を行いました。
一連の調査結果は報告書にまとめ、今後は1月にマレーシアで同様の調査を行うことを予定しています。
PCAARRDでの記念写真
UPLB学長室でCamacho学長・副学長を表敬訪問