京都大学学術研究展開センター(KURA)人文・社会系部門では、2023年4月~6月にかけて、分野の異なる学部学生同士の交流や議論の場を創出する「百万遍談議」(※)を3回実施しました。学部学生16人が参加しました。
第5回「惚れ薬:ことばの力を考える」(2023年4月15日開催、話題提供:宇佐美 文理 文学研究科 教授)では9名、第6回「メンデルは何人(なにじん)?」(2023年5月20日開催、話題提供:沼田 英治 人と社会の未来研究院 特定教授)では2名、第7回「真理と真実」(2023年6月17日開催、話題提供:宇佐美 教授)では5名の学生がそれぞれ参加し、分野を超えた議論を展開しました。
学生へのアンケートによると、参加した動機としては「最近人文系の話に興味が出てきて、文理にかかわらず話してみたいと思ったから」「このような活動に興味があり、また必要だと思っているから」といった回答があり、実際に参加してみた感想としては、「普段は関わることがないようなさまざま学部の人たちと関わることができて楽しかった」「議論が思っていた方向と大分異なっていて驚いた。しかし就活などのプレッシャーがない活発な議論交換の場は楽しかった」「参加者全員が異なる見解を持っていて議論も深化され、期待以上の議論だった」といった声が寄せられました。
本イベントは夏季・冬季の長期休暇期間を除き、基本的に毎月1回開催しています。今後も、既存の学問の枠を飛び越え、自由な視点での融合研究を促進する土壌を育んでいけるよう、活動を続けていきます。
※百万遍談議は昨年度、人と社会の未来研究院が企画実施していましたが、2023年4月1日よりKURAの事業へと移行しました。
事業の詳細や、人と社会の未来研究院で開催された第1回~第4回までの開催報告はこちらから