学術研究展開センター（KURA）研究国際企画チームは2023年2月14日、「Meet Your KU Community!」をオンラインで開催し、21名が参加しました。シリーズ第5回目となる今回は、広島大学の協力により、同大学の研究者、URAも参加のうえ開催しました。

本セミナー冒頭では、 Rafik HADFI 京都大学 情報学研究科社会情報学専攻社会情報ネットワーク講座 特定准教授から“The enactive pathway to AI”と題した話題提供があり、AI研究の視点から、知覚や認識において心と身体を分けて捉える心身二元論の限界を指摘。心と身体と環境の継続的な相互作用を認知ととらえる、認知科学におけるエナクティビズムという概念を用い、それをAI研究に応用することでもたらされる新たな展開について紹介がありました。

その後、Russell Sarwar KABIR 広島大学 大学院人間社会科学研究科 助教 より、HADFI 特定准教授の発表内容に対してコメント、議論のきっかけとなるポイントが提示されました。続く質疑応答では、交通工学、計量経済学、社会情報学の研究者から様々な分野にまたがる質問が飛び交いました。

イベント終了後に感想を聞いたところ、HADFI 特定准教授とコメンテーターのKABIR 助教、質問のあった多様な分野の研究者間でその後様々な情報交換がされているとのことで、このイベントを契機に学際研究へと発展する日も近いかも知れません。

本セミナーの開催にあたり広島大学 未来共創科学研究本部 研究戦略推進部門の荒木 裕子 URAに企画段階から協力いただいたほか、KURAの佐々木 結 URAが企画・モデレーターを務め、大石 万寿美 事務担当職員、上村 綾菜 事務担当職員が企画・運営や広報を支援しました。今後も海外出身研究者への支援を通じて本学の研究力強化に努めてまいります。

Rafik HADFI 特定准教授


Russell Sarwar KABIR 助教