2022年9月29日、第43回京都大学宇治キャンパス産学交流会<生存圏研究所>が開催され、京都大学学術研究支援室(KURA)宇治地区担当URAが開催に協力しました。今回の交流会は、京都大学生存圏研究所から2名、関連企業から2名の講演があり、約50名の参加がありました。
京都大学宇治キャンパス産学交流会は、「京都大学宇治キャンパス産学交流企業連絡会」が京都府中小企業技術センターけいはんな分室を事務局として実施しているものであり、京都大学宇治キャンパスの4つの研究所(化学研究所、エネルギー理工学研究所、生存圏研究所、防災研究所)における先端研究や民間企業における最新の研究課題等を相互に紹介し、人的交流を通じて、地域産業の発展などの社会貢献に役立てることを目標としています。
京都大学の研究シーズの紹介として、中川 貴文 生存圏研究所 准教授より「木造住宅の耐震性能の見える化」の題目で、木造住宅の耐震性能確保の仕組みの紹介や、学生時代より開発しさまざまな企業で事業展開されている、木造住宅の地震による倒壊シミュレートソフト「wallstat」の紹介がありました。
次に、田鶴 寿弥子 生存圏研究所 講師からは「ひとかけらの木片を通してみる人と木の歴史」の題目で、さまざまな角度からの科学的アプローチより、小さな木片からどのように分野の垣根を超えた知見が得られるか、そして木彫像に使われている樹木の由来を巡る近年の研究成果について紹介がありました。
企業からは、馬込 恭多 在住ビジネス株式会社 代表取締役社長より「wallstatでSDGs~住み続けられるまちづくりを」の題目で、椿田 竜也 アウェア株式会社 取締役より「耐震シミュレーションwallstatによる住宅設計者育成」の題目で、「wallstat」を活用した事業展開の事例紹介がありました。
本交流会開催にあたり、京都府中小企業技術センターと教員の橋渡しを、KURA宇治地区担当URA(池田 郁子、村田 卓也、田上 款)が担いました。
中川 貴文 准教授
田鶴 寿弥子 講師