東南アジア(ASEAN地域)は1960年代より現在に至るまで京都大学が活発な研究・教育交流を行ってきた重点地域です。学術研究支援室(KURA)でASEAN地域を担当している斎藤 知里 URAは、2022年度はじめよりタイ・バンコクにあるASEAN拠点での駐在を再開し、支援活動を行いました。
2020年4月から新型コロナウィルス感染症感染拡大の影響により拠点での活動が制限されていましたが、今年の6月からはタイの規制が緩和されたため、多くの日本人教職員が拠点を来訪すると共に、対面での機関訪問やイベントにも多数参加しました。たとえば、本学の協定校であるチェンマイ大学を表敬し、学術交流についての意見交換を行い*1、オンラインで研究支援人材育成について協力を深めてきたチェンマイラジャパット大学の実証実験キャンパスを見学し、関連の教職員に情報提供を行いました*2。また、タイ科学技術イノベーション省やASEAN事務局が主催する第3回ASEAN Innovation Roadmapというイベントにオンサイトで参加しました。ASEAN担当の園部 太郎 URAと共に主導してきたオンライン勉強会の一環としてパネルディスカッションを企画し、フィリピン・タイ・カンボジア・国際協力機構(JICA)から出席者を招き、研究者・研究支援者の展望について活発な意見交換を行いました。会議終了後には、インドネシア・ラオス・シンガポールからの参加者から質問や意見が寄せられました*3。
このように本学が長年に渡り培ってきたASEAN地域での人脈をもとに、国際的な学術交流の本格的な再開を目指して、今後も積極的な活動を展開していきます。
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*3 ASEAN Innovation Roadmap「ASEAN-Japan Cooperation Project:科学技術イノベーションコーディネーター」に出席