京都大学学術研究支援室(KURA)が作成を担当した人社系総合ハブサイト Rethinking the future 「未来を再考する人社系」が公開されました。本ハブサイトは、京都大学指定国立大学構想「人文・社会科学の未来形発信」のもとに立ち上げた人社未来形発信ユニットが主導し、KURAと共同で2020年に作成が開始されたものです。現在は、人社未来形発信ユニットの後継組織である人と社会の未来研究院に引き継がれ、運営されています。
本ハブサイトは、主に人文・社会科学系分野の社会連携、産官学連携、異分野共同研究、そして社会課題解決に向けた研究を推進することを目的としています。人社未来形発信ユニットとKURAでは、広く社会に対して人社系研究の意義や社会的役割への理解を訴えていく必要があると考えてきました。そのために、人社系の研究成果の発信のみならず、これまでの異分野との共同研究や社会との連携、社会課題の解決に繋がるような研究の例を提示し、プロアクティブに社会へ連携を訴えることのできるハブサイトの構築を企画しました。サイトのコンセプト等については、ページ下部をご覧下さい。
作成にあたっては、人社系グループの稲石 奈津子 URAと企画・広報グループの鮎川 慧 URAがユニットと共にコンセプト作りや構成の検討をおこない、人社系プログラムメンバー(藤川 二葉、藤田 弥世、天野 絵里子、佐々木 結)もコンテンツの収集やテキストの作成を担当しました。今後、京都大学の人文・社会科学研究との連携・共同研究に興味をお持ちの皆さまに本サイトが活用され、「総合知」の創出に資するサイトとなることを期待しています。
— コンセプトと構成について —
ウェブサイトのターゲット:
本サイトでは、企業人や理系研究者、省庁・行政担当者を主なターゲットと考えています。そして、これらのターゲットに向けて、今日的な課題を解決するために役立つ、新たな視点・ヒント・インスピレーションとなる人社系研究の知見を提供することを目指しています。
キーワードに基づく研究リソース紹介:
上記の目的のために、これからの未来を考えていく上で必要とされる8つのキーワード(ポストコロナ、AI/シンギュラリティ、ウェルビーイング、ELSI、SDGs、人口減少/高齢社会、環境問題、ジェンダー)と、京大の人社系研究の特徴を示す2つのキーワード(京都学派、アジア人文学)の合計10個のキーワードを切り口として、京都大学の研究リソースを紹介する構成としています。
コンテンツの構成:
それぞれのキーワードでソートすると、リンクされた既存の情報が①スペシャルコンテンツ(学内外のインタビュー・記事・論考・講義動画など)、②研究成果(書籍中心)、③研究拠点・プロジェクト(京大の部局・センター・研究プロジェクト)、④研究者(京大の教育研究活動データベース)のカテゴリーに沿って集約されて現れる構成となっています。
全てのコンテンツに解説文を記載:
また、これらの取り上げた情報には、京大の人社系研究に関する知識がない方にもわかるように全て解説文を付している点が特徴です。