2022年4月28日、京都大学「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」の活動として農業ビジョンワークショップ が開催され、京都大学学術研究支援室(KURA)産官学連携推進グループのURA(伊藤 健雄 、岡本 昌彦 、山村 奈津子 )が産官学連携本部と連携して、同イベントの企画・運営を支援いたしました。
「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」地域共創分野・育成型の採択プロジェクトであり、沼田 圭司 工学研究科 教授 をプロジェクトリーダーとして、大学等6機関、企業8社、4自治体が連携して拠点形成を進めています。
本プロジェクトのターゲットの一つに“ゼロカーボン農業”への貢献があり、大気中の二酸化炭素や窒素を用いた農業用肥料の開発が進められています。今回のワークショップは、農業のゼロカーボン化にあたっての課題や技術開発へのニーズ、農業が目指すべき将来ビジョン等への意見を収集する目的で実施され、会場となった農学研究科附属農場(京都府木津川市)には、農業従事者、農業関係企業、自治体・大学関係者等30名が集まりました。
当日は、中﨑 鉄也 農学研究科 教授から、農学研究科附属農場の施設・取組について紹介いただいた後、沼田 教授より「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」の取組を説明いただくとともに、圃場コンサルティング等の活動を行っている 木村 純也 株式会社ORG 代表取締役、及び自社農産物のブランド化などに精力的に取り組まれている 秋田 佳英 株式会社秋田農園 代表取締役から、農業の課題や課題解決に向けた取組を紹介いただきました。その後の参加者による意見交換では、URAがテーブルファシリテーターを務め、農産品のブランド化にあたっての課題、環境への配慮と収益確保を両立する難しさ、肥料に期待する効果や効率性等、産官学の協働により解決していかなければならない課題を共有することができました。
今後もプロジェクトの運営支援を通じて、産官学連携の推進に努めていきます。