2022年1月27日、京都大学「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」のキックオフシンポジウムが開催され、京都大学学術研究支援室(KURA)産官学連携推進グループのURA(伊藤 健雄 、岡本 昌彦、笠原 のりこ、山村 奈津子)が、同イベントの企画・運営に協力いたしました。
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」地域共創分野・育成型に、沼田 圭司 工学研究科教授がプロジェクトリーダーを務める「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」が採択されました。
COI-NEXT地域共創分野は、地域のあるべき将来ビジョンを策定し、その達成に向けて、バックキャストによる研究開発を行うとともに、大学・企業・自治体等による産官学共創拠点を地域に形成することを目指すプログラムです。
「ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点」では、大気中の二酸化炭素や窒素から、農業用肥料や養殖飼料、人工シルク等を開発する技術を通して、京都の新たな地域産業(ゼロカーボン農業・水産業・ものづくり産業等)の創出を目指しています。
今回のシンポジウムでは、沼田教授が拠点の構想を説明するとともに、プロジェクトリーダー補佐を務める、京都府商工労働観光部ものづくり振興課 足利 健淳 課長から、「京都府の新産業創出における課題」についてお話いただきました。また、招待講演として、中村 正治 化学研究所教授から、「笠置と京大の化学反応:新たな「ふるさと産業」創成へ」と題して、大学・企業・地域の共創による、木質分子変換技術を活用した新産業創出の取組を紹介いただきました。
当日は、Zoomウェビナーで省庁・自治体・企業等の関係者約170名にご参加いただき、今後の拠点の拡大に向けて、プロジェクトを広く知っていただく機会にすることができました。
今後も、プロジェクトの運営支援を通じて、産官学連携の推進に努めていきます。
(参考)ゼロカーボンバイオ産業創出による資源循環共創拠点ウェブサイト
https://www.zero-carbon.saci.kyoto-u.ac.jp