京都大学学術研究支援室(KURA)は、2021年8月30日にエネルギー科学研究科との共催で、若手研究者を主対象としたオンラインでのワークショップ<エネルギー科学研究科ワークショップ~競争的研究資金を勝ち取り、自分の研究キャリアをデザインしよう~>を開催しました。
本ワークショップは科研費シーズンを見据え、エネルギー科学研究科の研究者を対象に、①競争的研究グラントの理解促進と申請意欲向上、②研究資金獲得の経験者による見聞の機会提供、③エネルギー科学研究科内の研究者同士のコミュニケーションの場の創出を目的としました。
本ワークショップでは、土井俊哉 エネルギー科学研究科教授の全体司会のものと、平藤哲司 エネルギー科学研究科長・教授による趣旨説明、KURAからの競争的研究資金の獲得に関する情報提供、競争的外部資金の獲得経験をもつ3名の研究者の講演を行いました。KURAからの説明では、研究費の財源や種類から見える特徴、科研費申請の本学の申請・採択状況のほか、各ファンドの情報などを紹介しました。講演ではまず、小川敬也 エネルギー科学研究科特定助教により「若手対象グラント採択経験から」という題目で話題提供いただき、資金獲得後のメリット、若手研究者だからこそ大切にしたい点等を発表いただきました。次に、薮塚武史 エネルギー科学研究科講師より「KURAとの出会いを“いしずえ”にした私的奮闘記」と題して、これまでの研究費獲得の歩みとURAの関わりについて紹介いただきました。最後に、澄川貴志 エネルギー科学研究科教授より「科研費・CRESTなど大型グラント採択経験から」というテーマで、大型研究を必要とした背景、研究費時間確保のコツ、申請書作成時の心得や採択後の恩恵など、豊富な経験をもとにした内容で講演の締めくくりとなりました。
エネルギー科学研究科およびKURAから30名が参加し、活発な質疑がありました。イベント終了後には参加者より、今年度の科研費や環境研究総合推進費への申請依頼もいただいています。
本イベントは、本部理系地区チーム(松岡 信也URA、浅見 智子 URA、安永 隆亨 URA)が土井教授と共同で企画・準備と運営に携わりました。KURAは今後も、全学対象の企画はもとより、今回のような特定の部局・学術領域を対象としたイベントの共催や支援等を通じて、本学の研究力の強化に貢献していきます。