京都大学は1960年代よりASEAN地域で活発にフィールドワークを繰り広げてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大により、本学の魅力である国内外フィールドワーク実習・プログラムの見直しを余儀なくされました。京都大学学術研究支援室(KURA)の園部 太郎URAと斎藤 知里URAは、京都大学ASEAN拠点(タイ・バンコク)の駐在を通じて培った20部局を越える多数の学内教員とのネットワークを活かしつつ、ASEAN地域へ展開する部局のニーズを適切に汲み取りながら、国内外のフィールドワークを体感できるような映像教材を開発し、本学ASEAN 拠点 WEBサイトで一般公開しました 。
教材は森林・海・大規模インフラ工事現場、本学や海外協定校の実験施設等の様子等をドローンでの空撮やVR映像も交えながら捉えられており、本学教員による専門的な解説が端的になされています。また、以前に実習を体験した上級生自身が調査記録をデジタル化するべく映像編集を行い、下級生にフィールドワークの手法を分かりやすく伝えるよう工夫をした例もあります。
これらの映像教材は、学生・教職員の安全を確保しながら、臨場感を持った教育・研究現場を再現することができ、また学習意欲や興味を高める一助として、他大学、国土交通省や企業の関係者からも今後の期待が寄せられています。また、全国紙や文教系メデイアにも掲載されました。本学の特色あるフィールドワークを継承するべく、教材は今後、本学の海外協定締結校との短期プログラム、日本への留学フェア等でも幅広く活用される予定です。
関連リンク
バーチャルフィールドワークのリーフレット表紙
上賀茂試験地の映像
天ヶ瀬ダムの映像