本学は、令和3年度の特許庁「知財戦略デザイナー派遣事業」の公募に応募し、採択されました。本事業に採択された20大学には、弁理士(知財戦略デザイナー)が派遣され、担当するURAと共に、研究者から提供される知的創造活動の情報を基に知財シーズの発掘や、実効性の高い知財戦略の策定が実施されます。なお、本事業の詳細については下記の特許庁のHPをご参照ください。
https://www.jpo.go.jp/support/daigaku/designer_haken.html
本学は、これまでに令和元年度・2年度にも本事業に採択されています。これまでは主に医学・病院地区の研究者を対象とし、AI/ビッグデータ/IoT等の情報技術を取り入れたデジタル医療分野における知的財産の確保に向けて、研究者目線での知財戦略づくりを推進してきました。その結果、各年度合計で50件を超える相談案件に対応し、実践的かつ質の高いアドバイスを実施しました。
近年、本学において、上記の情報技術はデジタル医療分野のみならず、ライフサイエンス領域の基礎研究にも広く浸透しています。令和3年度は、全学にわたる「デジタルライフサイエンス領域」を対象範囲として、当該領域特有の「コトづくり」の観点を踏まえた、知財マネジメント上の課題解決を目的とする「知財戦略相談会」を全学的に実施することとしました。なお、本年度は研究者による大学発ベンチャーの設立も支援課題となっており、知財戦略デザイナーとベンチャーキャピタル(VC)関係者との協働により、知財やビジネス面で効果的なサポートを実施します。
本事業は、研究者を取り巻く知財課題に対するURAの対応能力向上も目的としています。上記の相談会や知財戦略デザイナーによるセミナーを通じて、研究者の知財ニーズに着実に応えられるURAとして成長してまいります。
本事業は、生命・医薬系グループの中平 博之URAの企画・運営により推進しています。