2020年12 月16日(水)に、第37回京大宇治キャンパス産学交流会<防災研究所・化学研究所 合同>が開催されました。オンラインとサテライト会場あわせて59名の参加があり、各研究所からは研究シーズの紹介、企業からは開発製品の紹介がありました。双方の会場より活発な質疑応答があり盛況な会となりました。
■研究シーズ
「センサーデータを用いた建築火災時の即時煙流動推定手法に関する基礎的検討」 西野 智研 防災研究所 准教授
ICTやセンサーを活用し火災時の建物内の煙の拡散状況を即時に推定しリアルタイムに配信することで迅速な避難誘導や消防隊の活動の効率化に資することを目指した最新の研究を紹介いただきました。
「量子ビームを用いた高分子材料の構造解析」 竹中 幹人 化学研究所 教授
SPring-8やJ-PARCなど大型放射光施設で使われる量子ビームとはなにか、また光でどのように物質の構造をみることができるかをわかりやすく解説いただき、タイヤやプラスチックなど身近な高分子材料の高性能化に量子ビーム技術がどのように活かされているかの最新の研究を紹介いただきました。
■企業からの紹介
「オゾン発生器のコロナ禍でのニーズと活用 〜オゾン発生器の試作・開発の現状について〜」 駒阪 智也 コスモ機器株式会社 取締役工場長
極低温機器の委託製造や窒素発生装置、感染対策用のオゾン発生器の製造・販売を手掛ける同社の概要紹介にはじまり、新型コロナウィルスの流行で注目度が増しているオゾン発生器の最新の試作事例を紹介いただきました。
本交流会開催にあたり、京都府中小企業技術センターと教員の橋渡しを学術研究支援室宇治地区担当URA(池田 郁子・高橋 和彦)が担いました。