京都大学学術研究支援室（KURA）では科研費の採択に向けて研究者をサポートしています。この秋に公募が行われた令和3年度科研費については、説明会、および研究計画調書のブラッシュアップを中心に支援を実施しました。

科研費関連の説明会は、科研費の変更点や注意点の周知を目的に開催しています。今年の説明会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、すべてオンラインで実施しました。研究推進課と協力して開催した9月14日の「科研費・申請対策説明会」には317名が参加し、制度面に特化した説明を実施した計2回の公募要領等説明会にはあわせて63名の研究者が出席しました。

科研費研究計画調書のブラッシュアップは、656件の調書に対して実施しました。終了後に行ったアンケートからは「調書のブラッシュアップに加えて実験の遂行可能性を模索することができ、自分の将来的な研究の見通しがより具体的になった」という意見が寄せられる一方で「科研費の採択率は低いので、どのような調書が採択あるいは棄却されやすいのかもう少し調査した上でアドバイスが欲しい」など改善を期待するコメントもありました。

秋の科研費申請支援は11月で一旦終了しましたが、今年度は学術変革領域研究の新規領域公募が11月末から開始されています。また、1月から学術変革領域研究（A） の公募研究の公募も開始予定であり、今後はこれらの情報周知とブラッシュアップ支援に努めていきたいと思います。