京都大学学術研究支援室(KURA)生命・医薬系グループは、医学部附属病院等を含む医学研究科の研究者を対象とした、科研費研究計画調書の作成に関するセミナーを企画し、オンライン会議にて開催しました。

本セミナーでは、「若手研究」及び「基盤研究(B)」等における研究構想・計画等の執筆をガイドする“仮想調書”を教科書として、調書の効果的な作成方法を解説しました。昨年も同様なセミナーを実施し大変好評でしたが、今回は調書作成上の実践性を更に高めるために、研究者の要望等を取り入れる形でリニューアルしたものを使用しました。その一例としては、学術的「問い」を論理的に分かり易く設定するための方策を本仮想調書に盛り込んだことが挙げられます。

今回のセミナーは合計4回開催しましたが、全体で220名程度の参加登録があり、登録件数の多さからも本セミナーへの関心の高さが伺えました。セミナー後、若手研究者を中心に多くの質問が寄せられ、更なる説明を追加し、研究者にとっては令和3年度科研費申請に向けて弾みがついたものと思います。

当グループでは、毎年この時期に大変多くの科研費申請支援依頼を受けますが、支援の効率化及び充実・高度化のためには思い切った支援策を講ずる必要があり、このようなセミナーは申請支援上、今後重要な位置づけになると考えております。 KURAは今後も現場研究者のニーズにマッチした学術研究支援を展開して参ります。 今回のセミナーは、生命・医薬系グループの中平 博之URAの企画・運営、同グループの古谷 真優美URAの協力により開催しました。