第4回日独学長会議が6月28〜29日、ベルリン独日センターで開かれ、日本とドイツの90を超える機関から150人以上の学長や副学長、国際業務担当者が集まり、次世代の大学運営に向けて意見を交換しました。京都大学からは、北野正雄理事・副学長と三橋紫国際戦略副本部長、ハイデルベルクの京都大学欧州拠点に滞在する京都大学学術研究支援室(KURA)のURAが参加しました。
会議のテーマは「教育、研究、イノベーション:大学がみずから抱く学問の本質的価値と社会からの要請の狭間における高等教育」。参加者からは、「社会のニーズに大学としてどのように期待に応えるのか?」、「大学が行う社会貢献とは何か?」、「新たな知の生成のための学生の人格形成の醸成について、大学みずからが研究、教育のイノベーションを起こす必要性があるのではないか?」、といった意見が出るなど、日独の大学が直面する共通の課題を再認識する機会となりました。
このほか、欧州に拠点を置く日本の大学の連携を促すことを目指し、日本学術振興会(JSPS)ボン研究連絡センターが2015年秋に設立したネットワーク、Japan Academic Northern Europe Network(JANET)の「JANET-FORUM 2016」が、6月30日から7月1日にかけてベルリン自由大学で開催されました。
KURAのURAはこのフォーラムで、欧州における本学の最新研究事例や留学生獲得にむけた取り組み、本学が推進する日独6大学コンソーシアム「HeKKSaGOn」の活動を紹介しました。
JANETには京都大学を含め日本の28大学・機関が参加(2016年6月現在)しています。本フォーラムは記念すべき第1回目の年次会合で、ドイツからはDFGやDAAD、フンボルト財団等の独ファンド機関の最新動向が共有され、日本からは欧州における最新の研究連携事例が紹介されました。
KURAでは、今後も欧州の最新の学術動向の収集・発信を行うとともに、さまざまな機関とのネットワークを深め、国際連携や国際共同研究形成を支援していきます。
日独学長会議の会場の様子 | JANETのブースにおける留学生獲得にむけたプログラム紹介の様子 |
【参考】
・日独会議(ベルリン日独センター)
・JANET : Japan Academic Northern Europe Network(日本学術振興会ボン研究連絡センター)