欧州の研究支援者団体、EARMA(European Association for Research Managers and Administrators)が6月20日から23日にかけて、スエーデン北部ルーレオで第22回年次大会を開催しました。世界各国から600人を超えるリサーチ・マネジャーやリサーチ・アドミニストレーター(URA)たちが集まり、セッションやポスター発表、出展ブースなどで交流を深めました。京都大学学術研究支援室(KURA)からは、ハイデルベルクの京都大学欧州拠点に滞在するURAが参加し、「Horizon 2020」といった研究資金や国際共同研究の学術などの情報を収集したほか、欧州のURAたちとのネットワークを開拓しました。
URAという職種は、従来の大学職員や研究者ではなく、研究機関や企業での経験を元に専門知識をもって研究を支援する人材で、日本でもその立場が徐々に確立しつつあります。URAが活躍する欧州では、さらに職域が細分化しており、研究資金の獲得や資金獲得後のプロジェクト運営、知財マネジメント、データ分析といった専門家が研究者ともに、国際的な共同研究の運営を支えています。
EARMAの年次大会は、そういった研究支援のエキスパートたちによる最新の知見やノウハウを共有し、課題解決に向けた相互連携を強めるまたとない機会です。研究や研究支援における欧州とアジアの協働も重要視されつつある昨今、欧州との国際共同研究の推進に向けて、日本からのURA参加も、大いに期待されています。
プレナリーセッションの様子 | ブースの様子 |
発表セッション一覧(EARMA Annual Conference 2016 プログラム)
TRACK 0 EARMA Activities
TRACK 1 Grants Management of Collaborative Research (including H2020)
TRACK 2 Responsible Research and Innovation: Compliance, engagement, gender, open access, ethics, integrity and legal aspects.
TRACK 3 Recognition of the profession: Professional development and Career Development; Support Structures
TRACK 4 Generic Skills Training
TRACK 5 Research Strategies and Policies, including Research Metrics and the Global Dimension
TRACK 6 Public Private and PublicPublic Partnerships
TRACK 7 (Sponsored sessions where stated)
EARMA : European Association for Research Managers and Administratorsは欧州最大の研究支援者団です。