京都大学学術研究支援室(KURA)は6月24日(金)、公益財団法人トヨタ財団のプログラム・オフィサー、大庭竜太氏を招いた公募説明会、「トヨタ財団のビジョンと研究助成プログラム」を開催しました。当日は梅雨の大雨にも関わらず多くの参加者が集まり、同時開催の個別相談会も盛況のうちに終えました。
公益財団法人トヨタ財団は、かねてより先進的な助成プログラム事業を実施している民間助成財団です。今回は、トヨタ財団の助成事業が目指しているもの、そして「国際助成プログラム」や「国内助成プログラム」といった財団の助成プログラムのうち、現在公募中の「研究助成プログラム:社会の新たな価値の創出を目指して」の趣旨と、公募内容を説明していただきました。
また、過去に助成金を獲得した山田真寛氏(立命館大学専門研究員・前京都大学アジア研究教育ユニット特定助教)も講師として迎え、「研究助成プログラムのテーマにどのようにアプローチするか?」と題して、助成申請の際に工夫した点などこれから申請を予定している方へ参考となる視点を共有いただきました。
最後は講師お二人の対話形式で、企画書(トヨタ財団では申請書ではなく、企画書と呼ぶ)の段階での財団側からの質問と、それにどのように応えたかといった点で、熱い議論が交わされました。
説明会後には、具体的な申請案件を持つ研究者を対象とした個別相談会を実施。研究企画と助成プログラムの適合性を熟考する機会を提供できました。
参加者からは、「助成する側の意図を実際に聞くことで、企画書(申請書)の作成に大変役立つと感じた」、「分野違いでも山田先生の話は分かりやすかった。企画書を書く上でとても参考になった」との感想が寄せられました。
KURAではこれを機に、「社会の新たな価値の創出」にチャレンジする企画が生まれていくことを期待しています。
トヨタ財団のプログラム・オフィサー 大庭竜太氏 |
立命館大学専門研究員 前京都大学アジア研究教育ユニット特定助教 山田真寛氏 |
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