京都大学は1月23日、ルクセンブルク大学と学術交流に関わる全学協定と学生交流協定を締結しました。百周年時計台記念館で開かれた調印式には、ルクセンブルク大公国財務大臣Pierre Gramegna氏、同国駐日大使Béatrice Kirsch氏らが大学関係者ととも出席しました。
京都大学学術研究支援室(KURA)は両協定締結に向け、独ハイデルベルクにある欧州拠点と連携し、全面的に支援しました。
調印式の様子は、ルクセンブルク大学のウェブサイトにも掲載されています。
ルクセンブルクは、ドイツとフランス、ベルギーに囲まれた小国ながら、1993年以降一人当たり名目GDP世界1位を維持、ユーロ圏における金融センターでEU司法裁判所などのEU機関を抱え、無料通話で知られるSkypeの本社やamazonの欧州本部も所在しているなど、欧州での存在感を放つ国です。
また、ルクセンブルク大学は2003年に設立された同国唯一の大学で、多言語、国際、研究志向を掲げて近年、大きく躍進を遂げています。6200人を超える学生の半数以上は世界110カ国からの留学生。教職員の出身国も20を数え、ルクセンブルクの公用語であるフランス語、ドイツ語、ルクセンブルク語に加えて英語の4カ国語で教育、研究が行われています。
京都大学ではこれまでに多くの研究者が、交通情報工学や生命科学、法学などの各分野で共同研究を含めた交流を重ねています。今回の協定締結により、両国間の学術研究面や人材交流面での関係が一層深まることが期待されています。