京都大学学術研究支援室(KURA)と研究推進部は2017年9月30日(土)、吉田キャンパスの百周年時計台記念館で「京都大学アカデミックデイ2017」を開催しました。7回目となる今回は、400人以上の来場者でにぎわいました。
「京都大学アカデミックデイ」は、内閣府による「国民との科学・技術対話」事業の一環として開催しており、研究者と市民が対話し、分野を問わずに誰もが学問の楽しさや魅力に気づける場となっています。
今年も、市民が京都大学の研究者と交流ができるような企画を立案。様々な分野の研究者と気軽に交流できるポスター会場の「研究者と立ち話」、研究者とじっくり対話できる「ちゃぶ台囲んで膝詰め対話」、トークイベント「お茶を片手に座談会」、出展研究者が推薦する図書を紹介・展示する「研究者の本棚」/映像企画「Cubic Earth もしも地球が立方体だったら」の4つを企画し、どの会場でも熱心な来場者の姿が見られました。
特に、約50件のポスターがずらりと並んだ「研究者と立ち話」会場では、一同に介した200人近い研究者が自信の研究内容を来場者に説明。熱心に聞き入った来場者が、研究者に次々と質問する様子も印象的でした。
来場者で賑わう「研究者と立ち話」会場では、熱心に話し込む来場者の姿も |
「ちゃぶ台囲んで膝詰め対話」も好評 |
「研究者の本棚」会場では、研究者が推薦する書籍を展示(写真左)したほか、映像企画(写真右)も立ち見がでる好評ぶり |
また「お茶を片手に座談会」では「研究者の本音、メディアの事情、市民の視線 〜科学記事をめぐる3者協議〜」をテーマに、研究が社会に発信される際のライターの役割について、研究者と3人のライターを交えて議論が展開されました。
立場と経歴が異なる3人のライターが、あらかじめ研究者を取材し、研究に関する記事を執筆。3人が書いた記事を読んだ来場者が残した感想や意見と、ライター自身による記事執筆に対する観点から、ライターが単に研究をわかりやすく伝える存在ではなく、立場や自身の考えの中で研究を強く発信していく存在であることが浮き彫りなりました。
議論が白熱した「お茶を片手に座談会」 |
「京都大学アカデミックデイ2017」に参加した研究者からは、「様々なバックグラウンドを持った人と話ができ、こちらが気づかされることもあった」、「自分の研究に興味を持ってもらうために工夫する面白さを知った」といった感想が寄せられています。参加研究者の発表内容は、京都大学学術情報リポジトリ (KURENAI)に掲載予定です。
KURAは今後も、研究者との対話を通し、研究に親しんでもらう場を提供していきます。
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